2. マネジメント契約と健康保険

マネジメント契約は、芸能事務所と直接雇用関係を結んでいる契約形態です。

そのため、仕事の手配やスケジュール管理は事務所が管理しています。

芸能人への報酬は、給与という形で支払われます。

基本的には雇用関係にあるので、社会保険への加入は必要です。

そのため、会社員や公務員と同じく、健康保険に加入しているケースが多いといえるでしょう。

ただし、この点は事務所やタレントによっても異なるので、どのような形になっているかは事務所と芸能人の契約がどのように取り交わされたかによって決まります。

3. エージェント契約と健康保険

エージェント契約は、仕事やギャラなどの交渉にかかわる部分を事務所が代行し、その他の業務は芸能人が自分で行う契約形態です。

そのため、スケジュール管理や現場への移動といった、マネジメント契約ではサポートしてもらえていた部分も、芸能人が自分で対応しなければなりません。

エージェント契約は、事務所の専属タレントではなくなるので、基本的には社会保険への加入などは不要です。

そのため、基本的には個人事業主と同じ扱いになります。

雇用形態ごとのメリットとデメリット

3つの雇用形態ごとに、どのようなメリットとデメリットがあるのか、それぞれ確認しましょう。

委託契約のメリットとデメリット

委託契約のメリットは、以下の通りです。

  • 仕事で得る報酬はすべて自分のもの
  • スケジュールを自分で調整可能

一方、デメリットは以下の通りです。

  • 営業から資金の管理まですべて対応するので大変
  • 仕事がなければ報酬がない

委託契約は、得られる報酬が自分のものにできる分、営業から会計の対応もすべて自身で行う必要があるので、仕事以外の面で大変な部分もあります。

また、スケジュールが埋まらないと報酬が全くないので、完全に歩合といった形の形態になる点に注意しておきましょう。