4. 低所得者への給付はあるが老後対策も重要
年金の受給資格を満たす場合、たとえ少額でも一生涯年金を受け取ることができます。長生き時代にとって、心強い存在にはなるでしょう。
加えて、低所得者に対する助成は度々行われています。5万円や3万円の給付もありましたし、他にも利用できる公的制度があります。
しかし、だからといって「老後の準備はしなくてもいい」とはいえません。
助成金で十分に生活できる水準になるとは限りませんし、老後の生活を豊かにしたいと思うほど、必要となるお金は増えるからです。
また、給付金と年金でなんとかやりくりができても、突発的な支出が発生することもあります。介護や住宅改修など、高齢がゆえにかかるお金があるものです。
不足の事態に備えるため、そして老後を豊かにするためにも、自分自身で老後資金を貯めるという視点を持ったほうがいいでしょう。
5. 年金が少なかった場合の対策を
年金やその他の収入等が一定以下の場合、要件を満たせば今回確認した年金生活者支援給付金が受け取れます。
こうした制度はあるものの、ご自身の老後の生活を豊かに安心したものにするためには、年金に頼らない老後への準備も必要不可欠です。
貯金での準備もしながら、資産運用も取り入れていけるとゆとりをもって準備できるかもしれません。
資産運用といっても方法は様々ですので、まずは知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
執筆者
千葉工業大学卒業後、株式会社LOFTに入社、その後東京海上日動あんしん生命保険に入社し、4年間保険営業を経験。現在は個人向け資産運用のコンサルティング業務を行う。幅広い世代への資産運用のアドバイスにおいて、バランスを考えた提案が強み。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)