65歳以上になったらもらう公的年金の平均年金月額はいくら?

国から支払われる老齢年金には、個人事業主などが加入している「国民年金」と、公務員や会社員が加入する「厚生年金」があります。

厚生労働省の「2021(令和3)年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、65歳以上から受け取る年金の平均年金月額は次のとおりです。

  • 厚生年金保険加入者の平均年金月額:14万3965円(基礎年金含む)
  • 国民年金保険加入者の平均年金月額:5万6368円

仮に、それぞれの年金を65歳~100歳までもらうことになれば、

  • 厚生年金保険加入者:(14万3965円×12か月)×35年=6046万円
  • 国民年金保険加入者:(5万6368円×12か月)×35年=2367万円

上記の金額が年金収入として準備できます。

「夫婦で100歳まで生きる」とき不足する老後資金

夫婦世帯のうち、もし夫が厚生年金を約6000万円受け取り、妻が国民年金を約2300万円受け取れば、合計8300万円が年金で準備できます。

前述した、65歳以上の夫婦のみ無職世帯が100歳まで過ごすために必要な金額の約1億1200万円に対して約2900万円が不足します。

しかし、夫婦共働き世帯で、それぞれが約6000万円の年金を受け取るとすれば、合計約1億2000万円となり、100歳までに必要な約1億1200万円は年金で賄える計算になります。