特養ではなく「有料老人ホーム」に入居を決めた理由とは?

特養を検討した人も約半数

ちなみに同調査の回答者のうち、入居にあたり特養(特別養護老人ホーム)も検討した人は45.7%。特養ではなく有料老人ホームに入居を決めた理由ついてもたずねています。

回答結果を見ると、大きく分けて以下の2つの理由が挙がりました。

  • 特養に入居できなかったから
  • 有料老人ホームのほうが条件や環境が良かったから

それぞれの回答者の声を引用して紹介します。

特養ではなく、有料老人ホームへの入居に決めた理由を教えてください

「特養に入居できなかったため」と答えた人

  • 介護施設に申し込みをした時点では要介護2だったので、特養には申し込みできなかった。
  • 特養があいていないから、空くまでの一時的な入所

「有料老人ホームの方が条件や環境が良かったから」と答えた人

  • 個室でのお風呂、トイレ、小さなキッチン、洗濯機なども欲しかった為
  • 館内もきれいでリハビリ、レクリエーションなど充実していたから
  • 母と同居したいという事になり、同居できる所を探して移動した

特別養護老人ホーム(特養)の入所には、原則「要介護度3以上」という条件(※一部特例あり)があります。入居時に要介護2だったため、特養は最初から選択肢に入っていなかったという人もいるようです。

また冒頭でも触れたように、特養は民間の施設よりも費用面での負担が軽く、入居希望者も多いです。よって特養への入居待期期間を有料老人ホームで過ごすという選択肢をとる人も少なくありません。

有料老人ホームの条件や環境が入居の決め手となった人の声からは、それぞれのニーズに合う「終の棲家」としての居心地の良さが安心感に繋がっていることがうかがえますね。