平均寿命という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、それに伴い最近では健康寿命という言葉も聞く機会が増えたと思います。

これは、日常生活に制限のない期間の平均になります。

内閣府の調査結果によると2001年から2019年までに男女共約3歳ほど健康寿命が延びている結果となりました。

多くの方々が迎える老後について、今回は70歳代以上の「貯蓄2000万円超」の世帯にスポットを当てて見ていきたいと思います。

厚生年金と国民年金の平均額も見ることで、老後の備えについて考えてみましょう。

1. 70歳代以上世帯「貯蓄2000万円超」の世帯は約42%

「老後2000万円問題」が話題となったのは2019年。この問題を発端として、公的年金以外の備えを意識する方が増えました。

4年が経ちましたが、いまのシニア世代は貯蓄2000万円をクリアできているのでしょうか。

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」によると、70歳代以上の貯蓄の平均額は2411万円です。

70歳代世帯の貯蓄現在高について、金額ごとの世帯数も見ていきます。