ポートフォリオは投資における重要な基盤です。
ポートフォリオを作成して適切に管理することでリスクをコントロールした効率的な資産形成が可能となります。
本記事ではポートフォリオの基礎知識を紹介します。
1. ポートフォリオとは
ポートフォリオとは運用する金融商品の組み合わせを示す用語です。
保有している資産の内訳ともいえるでしょう。
たとえば、国民年金を運用するGPIFでは以下のようなポートフォリオを組んでいます。
GPIFではおおむね資産の25%ずつを国内外の債券および株式として保有していることがわかりますね。
では、なぜ投資家はこのようなポートフォリオを組むのでしょうか?
2. ポートフォリオを組むメリット
投資家がポートフォリオを組むのは「分散投資」によってリスクをコントロールするためです。
前提として、投資のリスクとリターンは比例します。
言い換えれば、ローリスク・ハイリターンな投資商品はないのです。
特定の企業の株式に集中して投資するような場合はハイリスク・ハイリターンとなりますし、さまざまなアセット(株・債券・不動産など)や銘柄に分散投資すればリスクを許容範囲内まで下げられます。
リスクを減らす方法の一つに分散投資があります。分散投資には、「資産・銘柄」の分散や「地域の分散」などのほか、投資する時間(時期)をずらす「時間(時期)分散」という考え方があります。
出所:金融庁「投資の基本」
ちなみにGPIFは資産の半分を株式、もう半分を債券で運用していますよね。
株と債券は一般的に逆の値動きを示します。
そのため一方がもう一方の値上がり(値下がり)の影響を抑える役割を果たしてくれるのです。
これによりリスク(価格のぶれ幅)を抑えたローリスクな資産形成が期待できます。
3. 専門知識なしでポートフォリオを組める投資信託とは
ポートフォリオの作成には投資に関する基本的な知識が必要となります。
投資未経験者のなかにはポートフォリオの作成でつまづいている方も多いのではないでしょうか?
そのような方におすすめなのが「投資信託」です。
投資信託は投資のプロに資金の運用をおまかせできる金融商品です。
一般社団法人投資信託協会では以下のように定義されています。
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
出所:投資信託協会「そもそも投資信託とは?」
投資家は運用方針や主要な投資対象がことなる約6000本の商品から好きなファンドを購入できます。(出所:投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー」)。
一方で投資信託には以下の手数料がかかります。
- 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料
- 信託報酬:投資信託の保有中にかかる手数料。保有額に対して年率の形で毎日発生する
- 信託財産留保額:投資信託の解約時にかかる手数料
ただし、最近では購入時手数料と信託財産留保額を無料としている投資信託も数多く見られます。
4. 投資信託を始めるなら楽天証券がおすすめ
投資信託を始めるには証券会社をはじめとする金融機関で証券口座を開設しなければいけません。
数多くの金融機関が証券口座を提供していますが、なかでもおすすめなのが「楽天証券」です。
楽天証券は手数料・商品ラインナップ・独自サービスのいずれにも優れたオールラウンダーなネット証券であり、総合口座数は900万を突破しています(2023年4月時点)。
国内株式の取引手数料は現物・信用とも無料、外国株も米国・中国・ASEANと幅広くカバーしています。
※ASEAN=シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア
また、国内株を1株から取引することもできます(かぶミニ)。
「かぶミニ」は売買手数料が無料であることやリアルタイム取引に対応している点が強みです。
売買手数料は無料、1602の寄付銘柄と746のリアルタイム銘柄を取り扱っています(2023年8月14日時点)。
※楽天証券に関するデータは2023年10月19日時点の確認情報に基づきます。
5. 楽天証券で運用できるおすすめの投資信託3選
ここまで投資信託を始めようと思い立った方もいるでしょう。
そこで本章では「おすすめの投資信託3選」を紹介します。
投資信託の運用に興味がある方はぜひ参考にしてください。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
5.1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
期間収益率(過去3年) |
73.8% |
信託報酬率 |
年率0.05775% |
運用できる主な証券会社 |
楽天証券・マネックス証券・SBI証券 |
つみたてNISA対応 |
◯ |
※eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のマンスリーレポートによる(2023年9月29日現在)
業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける「eMAXIS Slim」シリーズの投資信託です。
全世界の株式に投資する商品となっています。
全世界の株式に幅広く分散投資したい方におすすめです。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」で1位に輝いた実力派の投資信託となっています。
5.2 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
期間収益率(過去3年) |
75.3% |
信託報酬率 |
年率0.05775% |
運用できる主な証券会社 |
楽天証券・マネックス証券・SBI証券 |
つみたてNISA対応 |
◯ |
※eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のマンスリーレポートによる(2023年9月29日現在)
業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける「eMAXIS Slim」シリーズの投資信託です。
日本以外の全世界の株式に投資する商品となっています。
すでに日本株を運用している方や日本株以外の全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。
5.3 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
期間収益率(過去3年) |
82.3% |
信託報酬率 |
年率0.09889% |
運用できる主な証券会社 |
楽天証券・マネックス証券・SBI証券 |
つみたてNISA対応 |
◯ |
※eMAXIS Slim先進国株式インデックスのマンスリーレポートによる(2023年9月29日現在)
業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける「eMAXIS Slim」シリーズの投資信託です。
先進国の株式市場を投資対象としています。
フランスやイギリスといった先進国はインドや中国などの新興国に比べてローリスク・ローリターンな運用が期待できます。
長期的にリスクの低い安定成長を狙うのであれば、ぜひ検討したい商品です。
参考資料
MeChoice編集部
・ポートフォリオとは運用する金融商品の組み合わせのこと
・ポートフォリオを組むことで「分散投資」によるリスク低減効果が期待できる
・投資信託なら専門知識がなくても分散投資ができる