果樹の栽培には広い庭が必要だと思われがちですが、実は植木鉢で育てられる種類も豊富です。
地植えよりも収穫量は劣るものの、コンパクトな栽培だからこそお世話がしやすく、また天候によって鉢の場所が移動できるなどといったメリットもたくさんあります。
今回は10月からスタートできる鉢植え栽培が可能な果樹をご紹介。はじめての果樹栽培にオススメの種類をピックアップしましたので、ぜひ秋からのガーデニングにお役立てください。
1. 果樹栽培の基本情報
1.1 用意するもの
- 鉢(育てる果樹によって大きさが変わります)
- 鉢底ネット、鉢底石
- 土(元肥料が入った果樹専用土がオススメ)
- 果樹の苗木
- 肥料や剪定バサミ、防鳥ネットなど(必要に応じて)
果樹は植え付けから収穫まで3〜7年ほどかかります。時間をかけながら育てたいときは小さな苗木を、早く収穫したいときは根が充実している2〜3年生苗や小さな実がなっている実つき苗の購入がオススメ。
できるだけ日当たりと風通しが良い場所で管理しましょう。
1.2 自家結実性と自家不結実性
果樹には1本で結実する「自家結実性」と、品種が違うものが2本以上植えないと実がならない「自家不結実性」があります。
- 自家結実性…柑橘類、ラズベリー、いちじく、柿など
- 自家不結実性…リンゴ、梨、栗、ヤマモモなど
- 品種によって異なる果樹…ブルーベリー、桃、サクランボなど
自家結実性は小スペースで育てられるのがメリットになり、自家不結実性は収穫量が多いのが魅力。栽培スペースを考慮しながら選んでみましょう。
1.3 植え替え
本来であれば、果樹は地に根を張る植物。鉢で育てると鉢のなかで根が詰まってしまうため、2〜3年に一度は植え替えが必要です。
果樹によって植え替え時期は違いますが、ほとんどは収穫後の休眠期が適期。ひと回り大きな鉢に植え替え、土も新しいものに交換してあげましょう。