「ウチは平均以上か平均以下か」よりも支出の見直しを
このように各年代の貯蓄額の平均をみると「ウチは平均以上だった」もしくは「残念ながら平均以下…」など思うことはいろいろあるでしょう。
もし、現状が平均より少ないのであれば、まずは「支出の見直し」をおすすめします。
というのも、貯蓄が少ない方の中には、月々の支出管理ができていない場合が多く見受けられるからです。
「そんな贅沢はしていない」「今の収入で1か月のやりくりがやっと。これ以上の節約は乾いた雑巾を絞るようなもの」と言う声も聞こえてきますが、本当にそうかどうかは、家計を隅々までみてみないとわかりません。
実際、どの家庭でも無意識に行っていることが、ムダだったというものも多くあるものです。
「ウチの貯蓄額が平均以上か平均以下か」の前に支出の見直しを行い、ムダを減らすことが大切です。
「支出の見直し」最初に行うのは固定費削減!
まずは、固定費(通信費、保険料、住宅費、水道光熱費、駐車場代、サブスクの定期購入代、スポーツジム会費など)で削減できるものがないかチェックしましょう。
固定費は一度見直せば、削減効果が高く、継続性もあります。
もし、1か月あたり2000~3000円のサブスクであれば、解約の連絡だけで年に2万4000円~3万6000円の費用が削減できます。
同じものが2~3個あれば年間10万円ほどの費用が抑えられます。
それ以外にも、保険料に複数加入しているのであれば、重複した保障を見直せば月々の負担額が抑えられます。
また、スマホは料金プランの見直し、格安SIMへの乗り換えで利用料を安くできます。
月々の負担がたとえ500円と小さくても継続的に支払い続ければ大きなお金になります。
「小さいものこそ見逃さない!」つもりで1個ずつの経費を丹念にチェックしましょう。
この秋、家計の見直しをしてみては
将来、多くの人は年金だけの生活になります。
それまでに現役時代の金銭感覚をリセットしておかなければ、お金に困窮する生活になってしまうでしょう。
そうならないためにも、現時点で自分が何にいくら使っているかを把握して、ムダを少しずつ見直すとよいでしょう。
小さい経費の見直しでも、続ければ1年後の支出に対する意識が変わり、気持ちもスッキリしてくるはずです。
参考資料
舟本 美子