新型コロナウイルス感染症のまん延により、百貨店は長らく業績不振が続いていました。
2020年度は赤字転落するほどでしたが、2021年度からはコスト改革に取り組み利益を出しやすい体質になりつつあります。
今回は百貨店事業を営む、高島屋(8233)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数などすべて遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価はすべて終値となっています。
高島屋(8233)の直近決算(2024年2月期第2四半期決算)
高島屋は、2023年10月13日、2024年2月期第2四半期連結決算を発表しました。
国内顧客売上はファッション関連商品を中心に堅調、インバウンド売上はラグジュアリーブランドといった高額品が好調でした。
売上はコロナ前の2019年水準まで戻っています。
また、コストの構造改革を継続して実行することで、利益率が計画を上回っており、営業利益・経常利益ともに過去最高益となりました。
高島屋(8233)の配当金のリターンはいくらか
高島屋の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年2月期の期末配当と2024年2月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年10月17日(16日が日曜日のため)
- 株式の取得価格:1860円(取得日の終値)
- 2023年2月期・期末配当:14円
- 2024年2月期・中間配当:17円
- 100株ベースの配当金のリターン:3100円