【日経平均採用銘柄】高島屋(8233)の株を「1年前に買った人」のトータル・リターンはいくらか【配当金・株価】(2023年10月16日終値ベース)
株式投資の企業別年間リターン解説シリーズ
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新型コロナウイルス感染症のまん延により、百貨店は長らく業績不振が続いていました。
2020年度は赤字転落するほどでしたが、2021年度からはコスト改革に取り組み利益を出しやすい体質になりつつあります。
今回は百貨店事業を営む、高島屋(8233)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数などすべて遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価はすべて終値となっています。
高島屋(8233)の直近決算(2024年2月期第2四半期決算)
高島屋は、2023年10月13日、2024年2月期第2四半期連結決算を発表しました。
国内顧客売上はファッション関連商品を中心に堅調、インバウンド売上はラグジュアリーブランドといった高額品が好調でした。
売上はコロナ前の2019年水準まで戻っています。
また、コストの構造改革を継続して実行することで、利益率が計画を上回っており、営業利益・経常利益ともに過去最高益となりました。
高島屋(8233)の配当金のリターンはいくらか
高島屋の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年2月期の期末配当と2024年2月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年10月17日(16日が日曜日のため)
- 株式の取得価格:1860円(取得日の終値)
- 2023年2月期・期末配当:14円
- 2024年2月期・中間配当:17円
- 100株ベースの配当金のリターン:3100円
監修者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03