2023年10月4日、世界初となる「固体電池を使用したポータブル電源」が発表された。

革新的な製品となり得る製品を開発したのは、株式会社ヨシノパワージャパン(東京都文京区)である。

2023年現在、主流であるリチウムイオン電池と固体電池はどのような違いがあるのか。

主流のリチウムイオン電池とは

2023年現在、主流であるものはリチウムイオン電池である。

「スマホ」「ノートパソコン」「モバイルバッテリー」「ゲーム機」「フルワイヤレスイヤホン」「スマートウォッチ」。

充電可能な製品に採用されているバッテリーは、漏れなくリチウムイオン電池が採用されている。

リチウムイオン電池は、汎用性が非常に高く爆発的に普及している。

しかしながら、上記に挙げた製品が「膨張した」「煙が出た」など、見聞きしたことがあるのではないだろうか。

リチウムイオン電池は、化学反応によりエネルギーを発生させるため、正極と負極間のリチウムイオン移動がスムーズに行われる必要がある。

スムーズな移動を可能としているのが、液体である電解液である。この電解液は、劣化・分解してガスを発生させることがあり、膨張はそのガスが原因と言われる。

また、電解液は可燃性であるため、取り扱いによっては危険な事態の発生がある。