老後に向けて知っておきたい3つの項目とは

おひとりさま70歳代の貯蓄割合は、3000万円を達成している人よりも、貯蓄が全くない人のほうが多いことがわかりました。

老後資金は大切と言われていますが、中には「貯蓄がなくても年金があるから生活はできるだろう」と思っている人もいるのではないでしょうか。

そこで本章では、「老後に受け取れる年金月額」や「老後の生活費」など、老後に向けて知っておきたい3つの項目について紹介していきます。

老後に受け取れる年金月額

まず、老後生活が始まると、収入の中心となり得る「公的年金」の年金月額を把握することが大切です。

日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造になっており、国民年金は原則日本の20〜60歳未満のすべての人が対象であるのに対して、厚生年金は会社員や公務員が対象となっています。

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均月額は「5万6368円」であり、受給割合は下記のようになっています。

男性の平均年金月額は「5万9013円」、女性の平均年金月額は「5万4346円」となっています。

続いて同資料による、厚生年金の平均月額は「14万3965円」であり、受給割合は下記のようになっています。

男性の平均年金月額は「16万3380円」、女性の平均年金月額は「10万4686円」となっています。

厚生年金は「報酬比例制」となっていることから、加入時期や加入期間によって、受け取れる金額が変わるため、国民年金よりも年金月額に個人差が見られます。

「より詳細な自分の受け取れる年金受給額が知りたい」という方は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」から、年金見込額を確認しておけると良いでしょう。