Google LLC(以下「Google」という)は、2023年10月3日(米国時間)、「Gmail」にスパムメールを減らすための新たな制限を発表した。

GmailのAI機能により、スパムメール、フィッシングメール、マルウェアの99.9%が、迷惑メールに分けられている。

日ごとのブロック迷惑メール数は150億件近くとなる。

以上の対策がありながらも、依然として大量のスパムメールが毎日送信されているのが現状となる。

そのため、Googleが新たな規制策を発表した。

日本国内でも、インターネットバンキングに係る不正送金事犯については、2022年下半期に急増し、2022年の発生件数は1136件、被害総額は約15億円と、いずれも3年ぶりに前年比で増加となった。

被害の多くがフィッシングによるものとみられており、金融機関を装ったフィッシングサイトへ誘導する電子メールが多数確認されている。

GoogleのGmailにおけるこれまでの対策

2022年、Gmailアドレスに送信されるメールには「何らかの認証」が必要となるようにした。

スパムメール対策の根本は、送信者が本人であるか、つまり実在する者であるか、である。そのため、認証制度を設けることでスパムメール対策を実行した。

その結果、Gmailユーザーは、認証されていないメールは75%も減少し、数十億件のスパムメールが高い精度でブロックされるようになった。

スパムメール対策として大きな進歩となったが、大量送信者対策をはじめとして、まだまだ講じる対策は多くある。