2. 厚生年金「月20万円以上もらえる人」は約15.5%
まずは、厚生年金月額ごとの男女別の人数の割合をまとめた下表をご覧ください。
厚生年金受給者のうち、年金を月20万円以上もらっているのは、受給者全体の約15.46%です。
細かく見ると、「20万円以上25万円未満」が約13.81%、「25万円以上30万円未満」が約1.56%、「30万円以上」が約0.09%です。
また、男女別に見ると、男性で月20万円以上もらっているのは約22.49%で、女性では約1.23%という結果となっています。
男性の4.5人に1人は20万円以上を受給できているのに対し、女性や100人に1人程度しかいないことがわかります。
まとめると、厚生年金を月20万円以上もらっている方は受給者の約15.46%ですが、その多くは男性が占めているということになります。
2.1 【厚生年金】男性と女性で受給額が異なる理由
厚生年金の受給額は、現役時代の年収や厚生年金への加入期間などによって決まります。一般的に、年収が高いほど、また、加入期間が長いほどもらえる年金額も高額になります。
女性は、男性と比較して結婚や出産などを機に退職したり勤務時間を短縮したりして、収入が減ったり加入期間が少なくなったりする傾向があります。
子育てがひと段落してから再就職しても、以前のような給与水準に戻ることは難しいケースも少なくありません。
こういった事情から、女性の方が厚生年金受給額が少なくなる傾向があると考えられます。