FXは外貨の購入・保有・売却を通じて利益を狙う金融商品です。
お小遣い稼ぎや副収入を目的に運用を検討している方もいるでしょう。
いっぽうで以下のような思いから利用をためらっている方もいるのではないでしょうか?
「FXは失敗したら借金になるらしいから怖い…」
そこで本記事ではFXを安全に運用する方法を紹介します。
FXの基本やおすすめのFXサービスも紹介するので、運用に興味のある方はぜひ参考にしてください。
この記事を読んで分かること
- FXとは
- FXで借金ができるしくみ
- FXを借金のリスクなしで運用する方法
FXとは
FXは日本円でさまざまな外貨の取引ができる金融商品です。
金融庁では以下のように定義されています。
外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。
FXでは2つの通貨をペアとして取引します。
たとえば、円と米ドルのペアであれば以下の取引が可能です。
- (円を売って)米ドルを買う
- (円を買って)米ドルを売る
上記の取引を通じて、FXでは2種類の利益が期待できます。
1つは「為替差益」です。
1ドル=150円など、円と外貨の交換比率(取引価格)のことを為替レートといいます。
為替差益とは、この為替レートの変動により生じる利益のことです。
たとえば、1ドル=100円の時に1米ドルを購入したとしましょう。
その後、1ドル=150円に変動したタイミングで売却すれば、50円の利益が生まれます。
これが為替差益です。
FXで狙える2つ目の利益は「スワップポイント」です。
スワップポイントについて理解するために、まずはFX取引の流れを確認しておきましょう。
<FX取引の流れ>
- 外貨を購入(あるいは売却)
- ポジション保有における購入(あるいは売却)状態の維持
- 反対売買による決済(1と反対の売買をしてポジションを手仕舞う[1で15ドルを購入したなら15ドルを売却する])
スワップポイントは(金利の低い通貨を売って)より金利の高い通貨を購入することで得られる利益で、ポジション保有期間中は毎日発生します。
ただし、以下の通り、必ずしも利益とならない点には注意が必要です。
<スワップポイントの発生パターン>
- 取引する通貨ペアのうち、購入する通貨の金利の方が高い場合→「利益」として発生
- 取引する通貨ペアのうち、売却する通貨の金利の方が高い場合→「損失(支払い分)」として発生
たとえば、トレイダーズ証券の「みんなのFX」では、スワップポイントが以下の通り発生します。
<スワップポイント例>
通貨ペア |
スワップポイント(10万通貨取引の場合・1日あたり) |
トルコリラ/円 |
200円 |
メキシコペソ/円 |
251円 |
南アフリカランド/円 |
171円 |
※出所:「みんなのFX」公式サイト(2023年8月3日時点)
なお、FXでは外貨を取引しますが、事前に本物の外貨を用意する必要はありません。
取引の結果生じた利益は円で受け取れますし、発生した損失も円で支払うことになります(いずれもFX口座の残高で処理)。
FXはレバレッジなしの運用なら借金にはならない
ここまでFXの概要を紹介してきました。
本題に戻りましょう。
結論から言えば、FXは自己資金(口座にあるお金)の範囲で取引している限りは借金になることはありません。
ただし、レバレッジを利用する場合には借金を負う可能性があります。
レバレッジとは、簡潔に言えば、少ない資金で大きな取引ができるしくみのことです。
FXは口座内のお金(証拠金)を担保として最大25倍の金額を取引できます。
たとえば、FX口座に10万円を入金したら、それを元手に250万円分の取引ができるのです。
レバレッジは少ない資金で大きなリターンを狙える反面、損失ダメージも大きくなります。
たとえば、1ドル=100円の時に10万円の元手で250万円分の米ドル(2万5000通貨[米ドル])を購入したとしましょう。
その後、為替レートが1ドル=90円の円高となれば、損失は10円×2万5000通貨で25万円です。
当然、元手を超過した10万円分は借金となります。
これがFXの運用で借金ができるしくみです。
レバレッジをかけなければ(1倍であれば)、口座内のお金が無くなることはあってもマイナス(借金)となることはありません。
FXトレーダーを借金から保護するロスカットとは
なお、レバレッジを利用して取引する場合も、ロスカットがセーフティネットとなってくれます。
ロスカットとは、損失がFX会社の定める水準に達した場合に発動される強制決済のしくみです。
たとえば、トレイダーズ証券の「みんなのFX」では、証拠金維持率が100%を下回ると発揚されます。
当社の「みんなのFX」では、FX口座の証拠金維持率を常に判定しており、証拠金維持率が100%以下になった場合にロスカットが執行され、保有しているすべてのポジションについて、自動的に決済の成行注文が発注されます。
早い話が、FX口座の純資産額(総資産から負債分を除いたもの)と必要証拠金(取引額の25分の1)が同じになった時点で発動されるということです。
ロスカットは万能ではない
ロスカットは極めて優秀な装置ですが、決して万能ではありません。
為替相場の状況によってはうまく機能しないケースがあることも覚えておきましょう。
たとえば、急な相場変動によって通貨が暴落している状況ではロスカットが間に合わないことがあります。
このようなケースでは必要証拠金の基準を大きく下回った価格で決済されることになります。
レバレッジなしならFXは安全に運用できる
結論、FXはレバレッジなしなら安全に運用することができます。
損をすることはあっても借金を負うことはありません。
1米ドルが150円台に近づき、英ポンドも180円を突破した今、円を売って外貨を購入・保有できるFXは円安対策の一環としても有効な手段です。
FXなら「みんなのFX」がおすすめ
FXをこれから始める方には「みんなのFX」がおすすめです。
「みんなのFX」は「MINKABU(みんかぶ)」の2023年版FX証券年間ランキングで人気1位となったFXサービスであり、業界最狭水準のスプレッドのほか、高スワップも両立していることが特徴となっています。
最低取引単位は初心者にも安心な1000通貨からで、練習用のデモ口座も用意されています。
なお、みんなのFXはトレイダーズ証券が運営しています。同社は東証に上場するトレイダーズホールディングスの子会社なので、安心して取引を始められるでしょう。
参考資料
まとめ
- FXはレバレッジなしなら借金となることはない
- FXは円安対策にも有効な外貨の保有手段
- FXサービスのおすすめは「みんなのFX」
MeChoice編集部