暑さもだんだんとおさまり、気候の良い秋はレジャーに、旅行にと予定を立てている方もいるのではないでしょうか。
気候が良いからこそ外でのお出かけも楽しめますし、紅葉の季節は少し遠出をして季節の移り変わりを楽しむ方もいるでしょう。
しかし、旅行やレジャーを楽しむといっても、そこまでの交通費や宿泊代等を考えると、年金生活ではそんな余裕があるのかは少し疑問が残ります。
そこで今回は、厚生年金と国民年金について平均額を見ていきながら老後の資産形成について考えていきたいと思います。
1.【厚生年金と国民年金】公的年金制度のおさらい
まずは日本の年金制度についておさらいしていきます。
日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の、いわゆる2階建ての制度です。
年金の支給は2カ月に1回行われ、偶数月の15日に2か月分が振り込まれます。
次の年金支給日は10月ですが、10月は15日が日曜日のため13日に振り込まれます。
では国民年金と厚生年金の特徴を確認していきましょう。
1.1.「国民年金」
- 日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 期間中に納める保険料は一律
- 2023年度の国民年金保険料はひと月あたり1万6520円
国民年金は12カ月×40=480カ月を納付すれば「満額」が受給できます。加入月数により将来の受給額が決まります。
1.2.「厚生年金」
- 厚生年金は、国民年金に上乗せして加入。
- 加入期間中の保険料は収入によって異なる(上限あり)。
厚生年金は個人差が出やすい仕組みといえるでしょう。