LIMOが2022年9月にお届けしたガーデニング記事から、人気の記事をピックアップして再掲載します。

(初掲載*2022年9月28日)

庭を華やかに彩る花々や樹木の分類を把握して、性質を理解しておくと世話がグンと楽になります。

そこで今回は一年草や多年草、宿根草の違いについて説明します。

秋に花が咲く多年草も合わせて紹介しますので、さっそくみてきましょう。

1. 一年草と多年草、宿根草の違いとは?

植物を樹木と草花に大別したとき、草花は一年草、二年草、多年草に分類され、多年草はさらに常緑多年草、宿根草、球根に分けられます。

宿根草とは、多年草のなかでも開花が終わると地上部が枯死し、翌年再び開花する植物のことをさします。多年草は宿根草も含めた呼称ですが、地上部が枯れない品種と区別して常緑多年草と呼ぶこともあります。

ちなみに一年草は発芽して種ができるまでのサイクルが一年以内の植物、二年草は種をまいてから一年以上経過して開花する植物のことを指します。

苗を購入するときに植物の分類を理解しておけば、生育途中で枯れてしまった場合でも、自然と枯れてしまったのか、病気で枯れてしまったのか、判断できるようになります。

植物を育てるためには、植物の分類は知っておくべきことのひとつ。あらかじめ調べておきましょう。

2. 秋に美しい花が咲く多年草オススメ6選

2.1 シュウメイギク

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ひとつひとつの花弁が美しく際立つシュウメイギク。こじんまりとした花ですが、不思議と存在感のある植物です。草丈が高く、スラリとした茎は切り花にもぴったり。もちろん庭植えにもオススメです。

極端な乾燥は苦手なので、雨が降らない日が続いたら水を与えるようにしましょう。日当たりが多少悪くても生育は可能ですが、花つきは悪くなります。※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)

2.2 ノコンギク

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野趣あふれるノコンギクは、紫や白の可愛らしい小花を咲かせる山野草。草丈は30~100センチほどで、茎がまっすぐに伸びる品種は切り花にもオススメです。

日あたりのよい場所で育てると元気に育ちますが、夏の直射日光は苦手。夏の間は明るい日陰で育てるとよいでしょう。

地下茎で増えるため、別の場所から生えてくることがあります。増やしたくないときは早めに引き抜くようにしましょう。※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)