「貯蓄から投資へ」という国のスローガンのもと、個人の資産運用を後押しする制度が整いつつあります。
2024年1月に始まる「新しいNISA(新NISA)」もその一つ。
新NISAのスタートにともない、現行の「つみたてNISA」制度は2023年末をもってその役割を終えることになりますが、この6年間で投資家一人当たりの平均資産額はいくらになったのでしょうか。
今回は大手ネット証券の一角をなす楽天証券の預かり資産額に関するデータも見つつ、新旧NISA制度の概要について整理していきます。
楽天証券の「つみたてNISA」預り資産残高が2兆円台に
2023年9月5日、楽天証券は「つみたてNISA」の預り資産残高が2兆円を突破したと発表しました。
つみたてNISAは少額からの「長期・積立・分散投資」を支援するための税制優遇制度です。
2018年1月に始まり、2023年末をもって6年間の役割を終えることになりました(2024年1月からは新NISAがスタート)。
<つみたてNISAの概要>
項目 |
内容 |
1年間に投資できる金額 |
40万円 |
利益が非課税となる期間 |
(投資した年から)20年間 |
投資できる商品 |
金融庁が定めた基準を満たす一定の投資信託 |
投資方法 |
つみたて購入のみ |
対象年齢 |
18歳以上 |
※非課税期間は2023年以降も有効
では、この6年間で「つみたてNISA」における一人あたりの資産額はどれほどになったのでしょうか?
楽天証券の公表資料から概算してみましょう。