9月1日に順次、簡易な「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が発送されています。
年金生活者支援給付金は、所得が少ない年金生活者に、年金の上乗せとして給付金を支給する制度です。
支給金額は物価変動率をもとに改定され、2023年度は前年度に比べて2.5%の増額となっています。
ここでは、年金生活者支援給付金制度をわかりやすく解説するとともに、2023年度に新たに給付金が受け取れる人はどんな人なのか、手続きはどうしたらいいのかなど、具体的な疑問にもお答えします。
1. 年金生活者支援給付金とは。要件と給付額を確認
2019年10月に消費税率が10%に引き上げられたことに伴い、所得が一定水準を下回る年金生活者に対する支援として始まったのが、「年金生活者支援給付金」です。
受給する基礎年金の種類によって、4種類の給付金があります。
- 老齢基礎年金の受給者・・・「老齢年金生活者支援給付金」
- 老齢基礎年金の受給者・・・「補足的老齢年金生活者支援給付金」
- 障害基礎年金の受給者・・・「障害年金生活者支援給付金」
- 遺族基礎年金の受給者・・・「遺族年金生活者支援給付金」
それぞれ受給できる要件と給付金の額が異なります。
「補足的老齢年金生活者支援給付金」は、「老齢年金生活者支援給付金」の所得要件の基準を少し超えたために支給されない人が、支給される人よりも所得が少なくなってしまう逆転現象を解消するために設けられた給付金です。
給付額は所得が増えるに従って減っていきます。
年金生活者支援給付金の支給は一回限りではなく、要件を満たしている限り、継続的に支給されます。
では、給付金が受け取れるのはどんな人なのか、給付金の種類ごとにみていきましょう。