配当金や株主優待を目的に株式投資を行っても、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資であっても身銭を切って投資しているので、株価が気になるのは仕方ありません。
株価の変動は、企業業績のみならず日本そして世界経済全体の流れからも大きな影響を受けます。そして株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。
よって配当や優待を目的に株式に投資した場合でも、「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとしては欠かすことができない要因です。
今回は日本マクドナルドホールディングス(2702)について、配当金やと株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
1. 日本マクドナルドホールディングス(2702)の配当金のリターンはいくらか
日本マクドナルドホールディングスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年12月期の期末配当」を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年9月22日
- 株式の取得価格:4995円(取得日の終値)
- 2022年12月期・期末配当:39円
- 100株ベースの配当金のリターン:3900円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. 日本マクドナルドホールディングスの株主優待のリターンはいくらか
日本マクドナルドホールディングスは決算期(2022年12月期)現在、毎年6月30日・12月31日現在の株主名簿に記載のある株主に下記の優待を提供しています。
- 100~299株保有:優待食事券1冊
- 300~499株保有:優待食事券3冊
- 500株以上保有:優待食事券5冊
今回の検証では100株保有を想定しているため、受け取る優待は優待食事券1冊×2回となります。
優待食事券ではバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が各6枚ずつで1冊という構成であり、概算で1冊当たり3000円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターンは6000円です。