証券口座を提供する金融機関は、差別化を目的に独自のサービスを展開しています。
そのため、複数の証券口座を利用することで、それぞれの特長や強みを活かした取引や情報収集が可能となるのです。
本記事では、マネックス証券と松井証券の複数持ちについて、そのメリットを紹介していきます。
1. この記事を読んでわかること
- マネックス証券とは
- 松井証券とは
- 「マネックス証券×松井証券」複数持ちのメリット
2. マネックス証券とは
マネックス証券は、SBIや楽天と並んで主要ネット証券の一角を占める人気証券会社です。
国内株取引手数料は1日100万円まで550円、外国株も米国・中国の2カ国をカバーしています。
また、新規上場銘柄の株が買えるIPO投資の抽選は完全平等性。
取引実績や過去の申し込み回数を考慮することがない分、投資初心者でもIPO投資に参加しやすいしくみを採用しています。
マネックス証券の新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)の抽選においては、コンピューターで無作為に抽選を行っています。この過程はシステム化されており、人間の恣意が途中で関与することはありません。
出所:マネックス証券「抽選方法」
各種ツールも独自のものを提供しており、日本株銘柄分析ツールである「マネックス銘柄スカウター」は人気の高いツールとして高い評価を得ています。
2.1 <マネックス証券が向いている人>
- 日本株投資に興味のある方
- 中国株に投資したい方
- IPO投資に積極的に取り組みたい初心者の方
3. 松井証券とは
松井証券は1918年創業の老舗証券会社です。
国内株取引手数料は25歳以下であれば無料(現物・信用)。
若い方であればメリットの大きい証券会社と言えるでしょう。
投資信託のラインナップは1710本、つみたてNISAは197本を取り扱っています。
信託報酬率が0.3%(税抜)を超える商品であれば、投信保有額の最大0.85%が還元される「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」もお得なメリットです。
また、松井証券はサポート体制に定評があり、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する「2022年度問合せ窓口格付け(証券業界)」では、「問合せ窓口」と「webサポート」の両部門で12年連続の「三つ星」(最高評価)を獲得しています。
4. マネックス証券と松井証券の複数持ちのメリット
マネックス証券と松井証券はそれぞれ独自のサービスを展開しています。
たとえば、マネックス証券の「マネックス銘柄スカウター」は魅力的な独自ツールです。
松井証券であれば、25歳以下の国内株取引手数料無料や、投信関連サービスに強みがあります。
ここでマネックス証券と松井証券の主なスペックや独自サービスを比較してみましょう。
マネックス証券 |
松井証券 |
|
国内株取引手数料(1日あたり) |
100万円まで550円 |
100万円まで1100円 |
外国株取扱範囲 |
米国、中国 |
米国 |
IPO取扱数(2022年実績) |
62銘柄 |
50銘柄 |
投資信託本数 |
1408本 |
1710本 |
つみたてNISA商品数 |
177本 |
197本 |
ポイント投資 |
・マネックスポイントで投資信託、暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、リップル)が買える |
・松井証券ポイントで投資信託を買える |
投信保有残高に応じたポイント還元(毎月) |
最大0.08%(マネックスポイント) |
最大0.85% |
クレジットカード決済の還元率(投資信託の積立投資) |
1.1%(マネックスポイント) |
なし |
独自サービス |
・独自ツールの「マネックス銘柄スカウター」 |
・25歳以下は国内株手数料無料 |
※2023年8月30日時点
日本株の手数料や外国株の取扱範囲についてはマネックス証券に軍配が上がります。
また銘柄分析ツールの「銘柄スカウター」はマネックス証券の強みと言えるでしょう。
一方、松井証券は投資信託のラインナップが豊富です。
また、投資信託保有額の最大0.85%が還元される「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」が用意されている点も大きな魅力と言えます。
個別株はマネックス、投資信託は松井証券といった形で口座を使い分けるのも良いでしょう。
マネックス証券、松井証券はいずれも口座開設および維持にかかる手数料は無料です。
余力があれば、ぜひ両口座の複数持ちを試してみると良いでしょう。
参考資料
6. まとめ
- マネックス証券は1日100万円までの国内株取引手数料が550円
- また、銘柄分析ツールの「銘柄スカウター」が高い評価を得ている
- 松井証券は「投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス」などの投資信託関連サービスに強み
MeChoice編集部