3. 「高齢者のおひとりさま世帯数」女性は6割強。特に女性は早くから備えを
厚生労働省が公表した「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、65歳以上の単独世帯を男女別で見ると男性が35.9%、女性が64.1%となっています。
年齢別に内訳をみると、女性は65~69歳が13.3%、70~74歳が21.6%、75~79歳が20.3%、80~84歳が20.6%、85歳以上が24.1%となっており、85歳以上の多さが目立ちます。
男性に比べて平均寿命の長い女性は、一般的に老後ひとり世帯となる可能性も高いといえます。
老後ひとり世帯になることを自分事として捉え、今のうちから年金以外の資産をしっかりと準備しておく必要がありそうですね。
4. 70歳以降に向けてNISAやiDecoなども検討を
現在は少子高齢化の影響もあり、将来受け取れる年金受給額は下がると考えられています。
老後に苦しまないためにも、現役世代のうちから準備が必要です。
まずはねんきん定期便やねんきんネットでご自身の年金受給予定額を調べたり、貯蓄額を見直すことも大切でしょう。
貯蓄については預貯金だけでなく、あわせて「お金に働いてもらう」という発想を用いて、資産運用することも選択肢の一つでしょう。
今は「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などの国主導の税制優遇制度があります。
このような国の税制優遇制度を用いて、資産運用を始めてみるのも良いでしょう。
他にも長く働き続けるなど、老後に向けた選択肢は複数あります。これを機に、ひとりの老後生活についても調べたり、考えたりしてみてくださいね。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」
川村 哲之