FXは外貨を購入・売却することで各種の利益を狙う金融商品です。
FXにおける取引単位を通貨と言いますが、1000通貨の取引にはいくら必要なのでしょうか?本記事で解説します。
この記事を読んでわかること
- FXとは
- FXの1000通貨の取引にはいくら必要か
- 1000通貨でどれくらいの利益を狙えるか
FXとは
FXは日本円でさまざまな外貨の取引ができる金融商品です。
金融庁のホームページでは以下のように定義されています。
外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。
FXでは円と米ドルなど2つの通貨をペアとして取引します。
たとえば、円と米ドルのペアであれば以下の取引が可能です。
- (円を売って)米ドルを買う
- (円を買って)米ドルを売る
なお、FXでは外貨を取引しますが、事前に本物の外貨を用意する必要はありません。
取引の結果生じた利益は円で受け取れますし、発生した損失も円で支払うことになります(いずれもFX口座の残高で処理)。
FXで狙える利益
FXでは次の2種類の利益が狙えます。
- 為替差益
- スワップポイント
為替差益とは
為替差益とは為替レートの変動により生じる利益のことです。
たとえば、1ドル=100円の時に(円を売却して)1ドルを購入し、1ドル=110円のタイミングで購入した1ドルを売却すれば10円の利益となります。
FXでは外貨を売るところからスタートすることもできるので、円高を予想した際にも利益を狙えます(1ドル100円から1ドル=90円に変動すると予想したタイミングなど)。
スワップポイントとは
また、FXではスワップポイントも狙えます。
スワップポイントは取引する通貨ペアの金利差から生じる利益です。
金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うことで、毎日スワップポイントが発生します。
ただし、逆に金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買うと、スワップポイントの支払いが発生する点には注意が必要です。
FXにおける1000通貨とは
FXでは取引の単位として「通貨」を使用します。
といっても難しいことは何もなく、米ドルなら1ドル=1通貨、英ポンドなら1ポンド=1通貨となります。
1000通貨の取引に必要な資金はいくらか
1通貨の概念がわかったところで1000通貨の取引に必要な資金を見てみましょう。
ここでは1000通貨からの取引が可能なFXサービス「みんなのFX」を参考に、メジャー通貨1000取引に必要な資金を確認していきます。
通貨 |
1000通貨取引に必要な資金 |
手数料(スプレッド) |
米ドル |
14万7000円 |
2円 |
英ポンド |
18万5000円 |
9円 |
ユーロ |
15万9000円 |
4円 |
豪ドル |
9万4000円 |
6円 |
スイスフラン |
16万6000円 |
15円 |
※2023年8月28日時点
※各レートは端数切り上げ
おおむね1000通貨の取引には20万円程度の資金が必要と言えます。
1000通貨の取引でいくら稼げるか
1000通貨の取引では1円の為替レートの変動でも1000円の利益にしかなりません。
たとえば、(円を売って)1000米ドル(1000通貨)を購入し、為替レートが1円円安になってから売却すれば、1000通貨×1円で1000円の利益となります。
つまり、20万円程度の資金があれば、1日に1000円の利益を狙うことが期待できます。
レバレッジを使えばより大きな金額も取引できる
FXではレバレッジを利用して自己資金の最大25倍の金額を取引できます。
たとえば、20万円では1000通貨しか取引できない場合でも、レバレッジを効かせれば、25倍の2万5000通貨の取引が可能です。
2万5000通貨の取引であれば、1円の円安ないし円高でも2万5000円相当の利益となります(手数料は考慮しない)。
ただし、レバレッジは大きなリターンが期待できる分、その分損失のリスクも大きくなる点には注意が必要です。
一部のFXサービスでは1000通貨からの取引ができない
FXサービスのなかには1000通貨から取引できるものもありますが、なかには1万通貨が最低取引単位となるサービスもあります。
たとえば、DMM FXでは1万通貨からしか取引ができません。
Q
売買単位(Lot)を教えてください。
A
売買単位(Lot)は以下のとおりです。
■【DMM FX】
全通貨ペア(1Lot=10,000単位)
また、最低取引単位を1000通貨としているものの、一部通貨については1万通貨を最低取引単位としているサービスもあります。
FX初心者には1000通貨からの少額取引がおすすめ
結論、FX初心者であれば1000通貨からの少額取引がおすすめです。
1万通貨などいきなり大きな金額を取引すれば、為替レートの小さな変動でも損失は決して少なくありません。
まずはFXの取引に慣れる意味でも1000通貨など少額取引からのスタートをおすすめします。
1000通貨から取引するなら「みんなのFX」がおすすめ
FXをこれから始める方には「みんなのFX」がおすすめです。
「みんなのFX」は「MINKABU(みんかぶ)」の2023年版FX証券年間ランキングで人気1位となったFXサービスであり、業界最狭水準のスプレッドのほか、高スワップも両立していることが特徴となっています。
最低取引単位は初心者にも安心な1000通貨から。サポート体制も整っており、電話は毎日7:00~22:00(土日を除く)、メールは365日24時間体制で問い合わせに対応しています。
なお、みんなのFXはトレイダーズ証券が運営しています。同社は東証に上場するトレイダーズホールディングスの子会社なので、安心して取引を始められるでしょう。
参考資料
まとめ
- FXで1000通貨取引するなら20万円程度の資金が必要(レバレッジなしの場合)
- 1000通貨の取引なら1円の円安ないし円高で1000円の利益を狙える(手数料を考慮しない)
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MeChoice編集部