貯蓄ゼロの割合「二人以上世帯」は何パーセントか

次に、二人以上世帯(夫婦世帯など)における貯蓄ゼロの世帯の割合を確認しましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、二人以上世帯における年代別にみた貯蓄ゼロの世帯の割合は以下のとおりです。

【20~70歳代】貯蓄ゼロ世帯の割合(二人以上世帯)

  • 20歳代  35.7%
  • 30歳代  23.9%
  • 40歳代  26.1%
  • 50歳代  24.4%
  • 60歳代  20.8%
  • 70歳代  18.7%
  • 全体  23.1%

二人以上世帯は、単身世帯に比べて貯蓄ゼロの世帯の割合は少ないです。全体の約4分の1の世帯が貯金ゼロとなっています。

また、70歳代になると貯蓄ゼロの世帯の割合は18.7%まで減るため、退職金などで貯蓄ができる世帯が多いことがわかります。

【ひとり世帯】貯蓄額の平均と中央値はいくらか

貯蓄がゼロの世帯の割合を確認しましたが、貯蓄額の平均はいくらなのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、単身世帯における年代別にみた平均貯蓄額と中央値は以下のとおりです。

【20~70歳代】貯蓄額の平均と中央値(ひとり世帯)

年齢  平均値  中央値

  • 20歳代  176万円  20万円
  • 30歳代  494万円  75万円
  • 40歳代  657万円  53万円
  • 50歳代  1048万円  53万円
  • 60歳代  1388万円  300万円
  • 70歳代  1433万円  485万円
  • 全体  871万円  100万円

平均値と中央値に大きな乖離が生じていることがわかります。全体でみた貯蓄の平均は871万円なのに対して、中央値は100万円しかありません。

これは一部のお金持ち世帯が平均値を引き上げているためです。多くの世帯では、十分な貯蓄ができていないことがわかります。