〈寄せ植えカラーパターンその3〉補色を組み合わせる

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補色とは相反する色合いのことで、花の色でいうと「黄色と紫」「オレンジと青」。「赤と緑」も補色ですが、もともと葉が緑なので、寄せ植えでは補色の組み合わせには該当しません。

補色は違和感を与え、調和や落ち着きというイメージはありません。ただ、その「違和感」が逆にインパクトとなり、お互いの色彩をより引き立てるのに効果的。

同系色の組み合わせよりやや難しさはありますが、メインの色合いを多めにしてその補色は少なめにすると、バランスがうまく取れます。

〈寄せ植えカラーパターンその4〉濃淡や明暗のグラデーションを意識する

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寄せ植えに使う花色の組み合わせは、色彩だけでなく色の濃淡や明暗もポイント。寄せ植えの手前から奥にかけて、なだらかなグラデーションになるように植栽しましょう。

パステルカラーと呼ばれる淡く明るい色合いは優しく甘い印象。膨張色なので実物より大きく感じさせる効果があり、手前に植えるとふんわりとした広がりを表現できます。

一方、濃く暗いダークカラーは落ち着きがありシックな高級感も。色の引き締め効果で本来より小さく見えるため、後方に植えることで奥行きを感じさせます。

〈寄せ植えカラーパターンその5〉差し色で視覚効果を出す

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差し色とはメインカラーとはまったく異なるイメージの色。差し色は多く使うと下品な印象になるので、寄せ植えでは1株のみに使用します。

たとえば優しい色合いに真っ赤などのビビッドな原色、明るい色合いにチョコレート色や濃紺といった差し色が効果的。カラフルな色合いに純白を差し色として使うのもよいでしょう。

寄せ植えにオススメ〈夏から秋に咲く花〉5選

〈オススメその1〉トレニア

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暑さに強く夏の定番花となっているトレニア。筒状花の先が分かれて唇のような形をした花弁がユニークです。

やや暗めの場所でも育ち、こぼれ種からも旺盛に発芽します。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

〈オススメその2〉コレオプシス

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コレオプシスはキク科の植物で5~9月まで開花。花色は黄・赤・オレンジ・ピンクといった暖色系が豊富です。細い葉茎が柔らかく優しい印象。

強健な性質で放任でもよく育ちます。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)