マイホーム購入にあたり「住宅ローン」は多くの世帯が通る関門です。
住宅ローンを検討する際、手元の自己資金の兼ね合いから「頭金なしで組みたい」という方もいるのではないでしょうか。
今回は、「頭金なしでも住宅ローンは組めるのかどうか」について解説。また、頭金なしで住宅ローンを組むメリット・デメリットについても整理します。
当記事を参考に「頭金なしでの住宅ローン」について検討してみてください。
この記事を読んでわかること
- 頭金なしでも住宅ローンは組めるか
- 頭金なしで住宅ローンを組むメリット
- 頭金なしで住宅ローンを組むデメリット
頭金なしでも住宅ローンは組める?
金融機関次第ですが、住宅ローンは頭金なしでも組めます。
ただし、金融機関によっては「自己資金1割以上」などの条件がついている場合があります。
また、建物の価格の融資は受けられても、諸費用は別というケースもあります。
物件価格と諸費用の両方を住宅ローンで組める金融機関であれば、頭金なしで住宅ローンを組むことができます。
頭金なしで住宅ローンを組むメリット
頭金なしで住宅ローンを組むメリットは以下のとおりです。
- すぐ住宅を購入できる(早く返済を開始できる)
- 手元に自己資金を残せる
- 住宅ローン控除の控除額をより活用できる
順番に解説していきます。
メリット1:すぐ住宅を購入できる(早く返済を開始できる)
頭金がなくてもすぐに仮審査を行い、本審査に通れば住宅ローンが組めますので、すぐ住宅を購入できます。
頭金を用意してからと考えると、その期間の分時間がかかってしまいます。
頭金なしであれば、早く返済を開始できるため、その点がメリットです。
メリット2:手元に自己資金を残せる
頭金なしの場合は、手元に資金を残せます。
個人の状況によっては、手元にお金を残しておきたいと考える方も多いのではないでしょうか。
そういった場合は、頭金なしで住宅ローンを組むことを検討してみてもいいでしょう。
メリット3:住宅ローン控除の控除額をより活用できる
住宅ローン控除をご存知でしょうか。
住宅ローン控除とは、マイホームを住宅ローンを利用して購入した場合に、一定額を所得税から控除できる税制優遇措置のこと。
頭金なしで住宅ローンを組んだ場合は、当然月々の支払いも多くなりますので、控除額をより活用できます。
頭金なしで住宅ローンを組むデメリット
頭金なしで住宅ローンを組むデメリットは以下のとおりです。
- 借入額が大きくなってしまう
- 金利が高くなるケースがあ
- 担保割れになってしまう可能性がある
順番に解説していきます。
デメリット1:借入額が大きくなってしまう
頭金なしの場合は、その分借り入れする金額が多くなってしまいます。
そして、月々の支払いも多くなってしまいますので、無理のない範囲で返済計画を立てる必要があります。
頭金分まで借入れることで、毎月の負担が大きくなることは覚えておきましょう。
デメリット2:金利が高くなるケースがある
頭金なしの場合、金利が高くなるケースがあります。
自己資金1割以上などの条件を満たした場合は、金利が低くなる住宅ローンもあるからです。
低金利に重点をおく場合は、ある程度の自己資金を用意できたほうがよいでしょう。
デメリット3:担保割れになってしまう可能性がある
担保割れとは、不動産の評価額がローン残債よりも低い状況のことです。
家を売却した場合に、売却額がローン残債を下回ってしまう、オーバーローンの状態です。
頭金なしでローンを組むと、借入額が高くなるほか、返済期間が長くなる傾向もあります。
家の価値は年々下がっていく傾向があるものですから、返済期間中に家の価値がローン残高を下回ってしまう可能性があります。
まとめ
- 頭金なしでも住宅ローンは組める。ただし、金融機関による。
- 頭金なしで住宅ローンを組むメリットは「早く返済を開始できる」「手元に自己資金を残せる」「住宅ローン控除の控除額をより活用できる」
- 頭金なしで住宅ローンを組むデメリットは「借入額が大きくなってしまう」「金利が高くなるケースがある」「担保割れになってしまう可能性がある」
MeChoice編集部