夏も終わりが近づいていますが、台風やゲリラ豪雨などの被害がどんどん大きくなっているように感じます。
温暖化の影響で猛暑日も増えましたね。筆者の通っていた公立の小学校にはエアコンがありませんでしたが、筆者の子どもが通う公立小学校にはエアコンがついています。
このようにエアコンが生命の維持に必要になっている今ですが、電気代も上昇しており、頭を悩ませます。我々の生活は改善される方向に進んでいるのでしょうか。
さらに気になるのが老後の生活についてです。
今回は、65歳以上世帯の「年金収入」と「支出」「貯蓄」事情について紐解いていきます。
1. 65歳以上「年金世帯」みんなの貯蓄平均はいくらか
まずは、65歳以上世帯の貯蓄額について見ていきます。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参考にします。
- 平均値:2414万円
- 中央値:1677万円
平均値と中央値に大きな差があるようですね。一般的に、平均値は一部の大きい(または小さい)数値に引っ張られてしまう傾向があります。
そのため、データを大きい(または小さい)順に並べてちょうど真ん中にくる「中央値」が実態に近い数字だと言えます。そのため、ここでは「1677万円」が参考になるでしょう。
とはいえ、もちろんどの世帯も中央値である1677万円を保有しているわけではありません。
2000万円を超える世帯が全体の42.5%を占めている一方、100万円未満の世帯は7.8%。さらに、1000万円未満は約36%です。
貯蓄は現役時代にコツコツ貯めてきた分に加え、退職金や相続などにも左右されます。これにより、65歳以上の貯蓄には大きな格差があると考えられます。