3.2 厚生年金の平均年金月額

出所：厚生労働省「令和3年度厚生年金・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 60～64歳：7万7274円
  • 65～69歳：14万3613円

※国民年金（基礎年金）の月額を含む

※65歳未満の厚生年金保険の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者

老後の年金受給額は「国民年金」と「厚生年金」とでは、大きく異なることがお分かりいただけたと思います。

特に厚生年金は、現役時代の報酬や加入期間により個人差が出ますので、ご自身がどのくらい受け取れるのかを想像しにくいでしょう。

現時点の年金加入状況における年金見込額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認できます。確定されたものではありませんが、老後に向けて資産形成を考える上で重要な情報です。

4. 老後の準備は「早めのスタート」がポイント！

今回は、年金世代が保有している金融資産と年金受給額について確認してきました。

少し前に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、セカンドライフのお金事情は人それぞれです。

安心した老後を迎えるためには、まずは自分に必要な金額を知るところから始めましょう。

そして、老後資金を作る手段として、貯金や投資など様々な方法があります。

つみたてNISAやiDeCo（個人型確定拠出年金）を利用する方や、働く期間を長くする方、老後資金を効率よく貯めるために家計管理を徹底する方なども多くいらっしゃいます。

自分に必要な金額を知った上で、現状を把握し、自身にあった対策をとっていきましょう。

参考資料

菅原 美優