2023年8月9日に発表された、ミアヘルサホールディングス株式会社2024年3月期第1四半期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
スピーカー:ミアヘルサホールディングス株式会社 財務・企画担当取締役 高橋雅彦 氏
2024年3⽉期第1四半期 決算概要
高橋雅彦氏:ミアヘルサホールディングス株式会社財務・企画担当の高橋でございます。ただ今より、2024年3月期第1四半期の決算についてご説明します。
まずは決算概要です。売上高は前期比マイナス0.2パーセント、営業損失は2,600万円となりました。介護事業において不採算事業所の閉鎖を実施したことによる減収を、他事業の増収でカバーできませんでした。
営業損失は、サービス付き高齢者向け住宅の入居率の低下と、併設サービスの利用者の減少が影響しています。加えて、2023年8月に新規開設した定員61名のホスピス対応型ホーム「ミアヘルサ メディケアオアシス流山運河」の先行コストが発生しています。
特別損失としては、ライフサポートが運営受託している公立保育園について、過年度の指定管理料に係る補助金の一部返還があります。詳細の数字は、スライドの表をご確認ください。
セグメント売上⾼・セグメント利益(前年同期⽐)
各セグメントの業績については、スライドのとおりとなっています。詳細については、セグメントごとにご説明します。
2024年3⽉期1Q 医薬事業(前年同期⽐)
医薬事業についてご説明します。売上高は前期比プラス2.8パーセント、営業利益は前期比プラス9.5パーセントで、増収増益となりました。処方箋枚数が前年同期比4.1パーセント増加したことに加え、既存店舗の回復傾向や新規店舗の効果などが寄与しました。
処方箋単価はマイナス1.2パーセントとなりました。4月に実施された薬価改定の影響を受けましたが、技術料単価等々で対応したことにより影響を最小限に抑えています。
2024年3⽉期1Q 医薬事業(四半期推移)
スライドには、医薬事業の主なKPIである処方箋枚数と処方箋単価について、四半期ごとの推移をグラフで記載しています。
処方箋枚数は、前年同期比プラス6,276枚となりました。そのうち、新規店舗の増加数は2,409枚で、既存店舗でも順調に増加しています。
処方箋単価は、前年同期比マイナス164円の引き下げとなりました。
2024年3⽉期1Q 介護事業(前年同期⽐)
介護事業についてご説明します。売上高は前年同期比マイナス10.5パーセントで、営業損失は4,700万円という結果に終わりました。不採算事業所であるデイサービスの閉鎖・休止を実施したことにより、通所介護利用者数が大幅に減少したことが主な要因です。
また、サービス付き高齢者向け住宅の入居率が、前年同期比3.9ポイントの落ち込みとなりました。これらの影響により、併設サービスの利用者数も減少しています。
さらに、千葉県流山市に開設したホスピス対応型ホームの開設に伴い、先行コストが発生しました。
2024年3⽉期1Q 介護事業(四半期推移)
介護事業の主なKPIについてご説明します。通所介護事業所(デイサービス)の利用者数は、閉鎖事業所を含め、前年同期比で5,445名減少しました。このうち、閉鎖・休止事業所の影響は4,892名で、大半を占めています。
サービス付き高齢者向け住宅の入居率の推移です。前年同期比では3.9ポイント低下していますが、前期第4四半期と比べると0.9パーセント回復しており、底を打ったと言えると思います。
2024年3⽉期1Q 保育事業(前年同期⽐)
保育事業についてご説明します。売上高は前年同期比プラス0.7パーセント、営業利益は前年同期比プラス7.5パーセントで、増収増益を達成しました。
主な要因は、園児数が前年同期比4パーセント増加したことです。不採算であった東京都認証保育園等を閉園したものの、新規開設園ならびに既存園の園児数増加により、プラスとなっています。
セグメント利益率もプラス0.3パーセントとなりました。不採算であった東京都認証保育園の閉園、間接コスト削減等が利益率の改善につながっています。
なお、運営事業所数は、前年度末比でプラス4事業所となりました。内訳は認可保育園が3園、学童クラブが1ヶ所となっています。
2024年3⽉期1Q 保育事業(四半期推移)
保育事業の主なKPIである園児数の推移について、スライドのグラフに示しています。トータルでの園児数は着実に増えており、前年同四半期比で349名の増加となっています。
2024年3⽉期1Q 対業績予想⽐較
業績予想に対する、第1四半期の達成度についてご説明します。売上高は約1億2,500万円、営業利益は約250万円、経常利益は約190万円をそれぞれ超えることができました。
先ほどご説明した特別損失により、四半期純利益は残念ながらマイナスとなっています。これらの主な要因については、先ほどセグメント別にご説明したとおりです。
2024年3⽉期 業績予想達成状況
業績予想の達成状況と、年間業績予想を達成するための今後の取り組みについてご説明します。
医薬事業については、「かかりつけ薬局」としてのサービスの充実に加え、後発医薬品の調剤体制加算の強化等により、技術料の加算を獲得していくことが、業績達成の主なポイントとなります。
介護事業については、サービス付き高齢者向け住宅の入居率の回復と、併設サービスの利用者数増加に関する対策が最優先となります。併せて、先ほどお伝えした流山の新規開設事業所において、計画どおりに入居者数を増やせるかどうかがポイントとなります。そのためには、看護師等の人員確保が必要です。
さらに今後は、前期第4四半期と当第1四半期で実施した不採算事業所(デイサービス)の閉鎖に伴う利益率の改善を期待しています。
保育事業については、ライフサポートにおいて東京都認証保育園の閉鎖による収益性の向上を計っています。今後は、この効果を確認していきます。
また、ミアヘルサの既存保育園の園児数が、順調に増加するかどうかもポイントです。園での活動を行い、指名される園になるように努力していきます。
2024年3⽉期 業績予想(四半期毎)
第2四半期から第4四半期までの四半期ごとの累計業績予想を、スライドに記載しています。この数字を着実にこなし、最終の業績予想達成に努めます。
主な経営指標の推移 (2024年3⽉期)
主な経営指標の推移です。2024年3月期は業績予想を書いていますが、これまでの期との比較をしていただければと思います。
以上をもちまして、2024年3月期第1四半期決算のご説明を終わります。ありがとうございました。