アナウンサーの平均給与はいくら?

厚生労働省の「job tag(職業情報提供サイト) 」では、厚生労働省の過去データからアナウンサーの就業者統計データをまとめています。

厚生労働省のまとめた調査データによると、アナウンサーの平均給与(年収)は、579万8000円となりました。

国税庁が公表した「令和3年分 民間給与実態調査」では、2021年の平均年収は443万円であることから、アナウンサーの平均給与は高い水準であることがわかります。

なお、厚生労働省のデータでは「※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません」との注釈がついています。

では、年齢別ではどのような違いがあるのでしょうか。

厚生労働省のまとめた調査データでは、アナウンサーに就業する20歳〜64歳までの平均年収は【図表1】のようになりました。

20歳代の新人アナウンサーの場合は、平均年収が350〜400万円ほどとなっていますが、30歳代の中堅クラスになるとアナウンサーの平均給与と近い額になります。

なお、アナウンサーの平均給与のピークは40歳代となっており、その額は約650〜700万円となっています。

アナウンサーの労働時間や就業形態は?

厚生労働省 job tag(職業情報提供サイト) のデータによると、アナウンサーの労働時間は、平均で167時間となりました。

厚生労働省の発表した「毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報」では、正社員を含むフルタイムの労働者(一般労働者)の総実労働時間は162.3時間であることから、平均的な労働時間に近いといえます。

とはいえ、アナウンサーが活躍する番組は早朝や夜間まであるため、担当する放送番組によっては勤務時間が不規則になることが多いです。

また、基本的には早出・日勤・遅出・宿直などのシフト制で働きますが、取材を行う場合は長時間勤務になったり、休日出勤をしたりするケースもあります。

就業形態においては、73.1%が「自営、フリーランス」で最も多く、次いで23.1%で「正規の職員、従業員」が続く形となりました。

女性の活躍の場が多いアナウンサーですが、働きやすさや処遇の向上を求めて、正社員からフリーのアナウンサーに転身するケースが多いようです。

また、アナウンサーとしての知名度が高くなったことから、幅広いジャンルに挑戦するために、フリーアナウンサーとして独立するケースもあります。

フリーのアナウンサーの場合は、仕事量によって収入や労働時間にも変動が出てきます。

近年ではテレビだけでなくネットでのメディア発信がより普及されるようになったことから、放送内容も多岐にわたっており、アナウンサーの活躍の場も広がりつつあります。