4. シニアの就業率は上昇傾向へ
年金だけでは70歳以降の生活をまかないきれない場合、貯蓄が十分でなければ働いて収入を得ることになります。
実際にシニア世代の就業率は年々高まっています。
以下は、総務省「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」より、男女別年齢別の就業率の推移です。
男女ともに各年代で就業率が上昇していることが確認できます。70歳代前半であれば男性は約40%、女性も約25%が就業しています。
平均寿命の延びに伴い、健康で働ける期間も長くなったのではないでしょうか。
5. 年金だけで生活できない不足分を早めに把握しましょう
70歳を過ぎると配偶者と死別する人が増え、単身世帯の割合も高くなります。
年金だけで生活するのが難しくて十分な貯蓄がなければ、働いて不足分を補う必要があるでしょう。
70歳以降も働くとしてもなるべく負担が少ないよう、できるかぎり貯蓄を心がけることが大切です。
早めに年金がいくらもらえるかを確認し、不足分を計画的に準備していきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- 厚生労働省「令和3度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」
- 総務省「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の概要」
松田 聡子