2023年の夏は、全国各地で外国人観光客があふれ、インバウンド消費が非常に期待されているようです。

また、ホテルの宿泊価格が上昇し、驚く人たちのインタビューが朝のニュースなどでも取り上げられていました。

いま現在年金を受け取っているシニアの方々にとっても、夏休みにお孫さんが遊びに来て、楽しいひと時を過ごそうと思っている方も多いのではないでしょうか。

ですが、やはり気になるのは「お財布事情」ですね。

去年から続く物価上昇に、年金受給世帯も苦しんでいるのではないかと思います。

今回は、シニア層(70歳~89歳)の厚生年金と国民年金について、その受給額の平均を1歳刻みで確認していきたいと思います。

1.【公的年金の制度】国民年金・厚生年金のしくみを確認

日本の公的年金は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建てになっています。

1階部分の「国民年金」は、原則、日本に住む20歳から60歳未満の方が加入します。

2階部分の「厚生年金」は、主に会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入する年金です。

国民年金は一律の保険料(年度ごとに見直し)を支払います。一方、厚生年金は給与や賞与などの報酬により決定した保険料を支払うため、将来の年金額に大きな個人差が見られます。

いまのシニア世代の方たちは、毎月どのくらい年金を受け取っているのでしょうか。