新NISAの積立投資で期待できるリターンは?
年利3~7%でシミュレーションを行いましたが、「本当にシミュレーションのような年利が期待できるの?」と考える人もいるでしょう。
実際には、相場環境によって価格が大きく変動する可能性があるためリスクがあり、また確実に運用益が期待できるわけではありません。
ただし、過去の実績を見ると、年利3~7%は期待できる可能性もあるといえる数値です。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の「長期的な観点からの運用」では、2000年12月末に100万円を投資した場合の資産価額の推移を表しています。
2022年末には各資産で利益を得られていることがわかりますが、それぞれの運用結果を年利に換算すると以下のようになります。
- 国内株式:約3.6%
- 国内債券:約1.3%
- 外国株式:約6.9%
- 外国債券:約4.3%
最もパフォーマンスが高いのは外国株式で、約6.9%の年利となっています。
注目すべきは、2000~2022年の間に「ITバブル崩壊」「リーマンショック」「コロナショック」といった急落局面が度々起こっていたということです。急落しても売らずに粘り強く保有していれば、大きな成果を得られたことになります。
あくまでも過去の実績となり、今後についてはわかりませんが、長期投資なら年利3~7%は期待できる可能性もあると考えられるでしょう。
【新NISA】積立投資は長期間コツコツ積み立てることが大事
2024年から始まる新NISAで積立投資を始めるなら、途中で売却したり、積み立てるのをやめたりせず、長期間コツコツ積み立てることが重要です。
40歳代からでも、老後までに十分な投資成果を得られる可能性があるので、なるべく早くから積み立てを始めてみるとよいでしょう。
新NISA開始まで約4ヶ月ですからいまから情報収集をはじめたり、ご家庭にあった商品や積立額を検討されるといいでしょう。
参考資料
加藤 聖人