●原状回復が必要な主なケース
ここでは、原状回復が必要な3つのケースを解説します。
1. タバコのヤニで壁を汚したケース
換気扇の下やベランダでタバコを吸うことで、匂いや汚れが部屋の壁に付着しないように工夫できます。
そのため、タバコのヤニで壁紙を汚したり匂いを付着させたりした場合の修繕費用は、借主負担となります。
2. 故意に窓ガラスを割ったケース
部屋で子どもと遊んでいて、不注意で窓ガラスを割った場合も「故意過失による破損」とみなされます。
ただし、普通に生活していていつのまにか窓ガラスにヒビが入っていた場合は借主に責任はありません。
この現象は、室内と室外の温度差で窓ガラスが割れる「熱割れ」という現象になります。
熱割れのような自然現象による修繕は、一般的には貸主負担です。
3. ペットを飼っていたケース
賃貸マンションには、ペット飼育可能の物件も多く存在します。
ペットを飼育可能物件でも、以下の場合は借主負担で修繕費用を負担することになります。
- 床や柱にペットの爪などで深い傷をつけた場合
- ペットの粗相により床に大きなシミが残った場合
- ペットのにおいが部屋に染みついている場合
ペットと上手に暮らすためにはカーペットやクロス保護シートなどをうまく活用するようにしましょう。
まとめ~快適なマンション暮らしを実現しよう~
賃貸マンションで生活する上で、様々な不安や疑問が多く存在します。
そのような不安や疑問は、不動産のプロに相談するのが一番のおすすめです。
貸主に直接交渉したり相談するとトラブルになる恐れもあります。
一人で悩まずに、不動産のプロに相談して「快適な賃貸マンションライフ」を実現させましょう。
参考資料
岩井 佑樹