多くの学生は夏休みに入り、社会人もお盆期間が近づいてきました。2023年の夏は、どこかに出かける予定はありますか?

旅先では、電車やバスなどの公共交通機関を使うことがよくありますよね。今住んでいる地域とは違う電車のデザインを見ると、旅行気分がグッと上がります。

そこで今回は「私鉄王国」とも呼ばれる関西に焦点を合わせ、あるあるネタをいくつか紹介。関西五大私鉄についても取り上げているので、ぜひ旅の楽しみに読んでみてください。

大学生は実家から片道2時間でも通学できる

私鉄の線路がクモの巣のようにまんべんなく広がっている関西。JRや地下鉄が通っていない場所をカバーするように私鉄の電車が走っているのに加え、本数が多く、接続も便利なため、片道2時間かけて自宅から大学へ通学できます。

例えば大阪府和泉市から京都市(約77km)や、和歌山市から大阪府枚方市(約89km)へは自宅からの通学県内。関東に置き換えると、神奈川県小田原市や茨城県石岡市から、東京大学に通学するような感覚でしょうか。

学割を反映させた通学定期の方が家賃よりお得なケースもあり、関西の大学生は片道2時間でも通学しやすいのです。

私鉄の運行状況が自然災害の深刻さの物差しになる

台風や大雨など、自然災害が発生する可能性が高まると、公共交通機関も運休することがよくありますよね。関西では、公共交通機関のなかでも私鉄の運行状況が深刻さの物差しになることがあります。

特に京阪は阪神淡路大震災のときも運行したことや、線路の幅が広く横風への耐性があることなどから、「京阪最強伝説」なるものが、まことしやかにささやかれています。

もし関西の私鉄が自然災害対策で運休を発表したら、「本当にヤバい」と考えてよいでしょう。