株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回はイオン(8267)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

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1. イオン(8267)の配当金のリターンはいくらか

イオンの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年2月期の期末配当と2024年2月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年8月4日 
  • 株式の取得価格:2687円(取得日の終値)
  • 2023年2月期・期末配当:18円 
  • 2024年2月期・中間配当:18円
  • 100株ベースの配当金のリターン:3600円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。

2. イオンの株主優待のリターンはいくらか

イオンは決算期(2023年2月期)現在、100株以上保有する方に向けて「株主さまご優待カード(オーナーズカード)」を年2回提供しています。

オーナーズカードの特典は、イオンなどでの買い物時の提示で受けられるキャッシュバック(保有株数による異なる。100~499株の場合は3%)と、イオンイーハート、イオンシネマ、スポーツオーソリティ、イオンペットなどでの会計時割引・優待料金特典です。

キャッシュバックは、半年間に家族カード利用分と合わせて100万円までの買い物について適用されます。今回は仮に100万円の買い物を年2回したとすると、合計で6万円のキャッシュバックが受けられることになります。

そのため、今回の試算では優待のリターンは6万円とします。