株式を購入する際に、皆さんが気にするポイントは何でしょうか。
それぞれの人によって、株式を購入する理由は異なると思います。例えば、「その会社の商品を愛用しているから」とか、「経営哲学に好感が持てるから」といった理由です。しかし、多くの人が気にするのはやはり「リターン」ではないでしょうか。
株主優待や配当は、リターンを実感しやすい要素かもしれません。しかし、株価は市場の動向や企業の業績に影響を受けて変動し、リターンに大きな影響を与えます。
株式投資を行う場合、株価の上昇や下落には細心の注意を払っておく必要があります。
そこで今回は、企業名(3038)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
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神戸物産(3038)の配当金のリターンはいくらか
神戸物産の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年10月期の期末配当」を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年7月28日
- 株式の取得価格:3715円(取得日の終値)
- 2022年10月期・期末配当:22円
- 2023年10月期・中間配当:0円
- 100株ベースの配当金のリターン:2200円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
神戸物産の株主優待のリターンはいくらか
神戸物産は、毎年10月31日時点で100株以上の株式を保有している人に向けて、優待品を贈呈しています。
たとえば、100株以上1000株未満(継続保有年数3年未満)の人にはJCBカード1000円分が送られます。これを踏まえ、今回は優待のリターンを1000円と想定します。
神戸物産の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年7月28日
- 株式の取得価格:3715円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年7月28日
- 1年後の株価の終値:3805円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+9000円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:2200円
- 株主優待のリターン:1000円
- 株価変動によるリターン:+9000円
- トータル・リターン(金額ベース):+1万2200円
- トータル・リターン(%ベース):+3.3%
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
神戸物産の株式の年間リターンは+3.0%となりました。
配当金、優待、株価といった要素を総合的に考えると、株式投資のリターンがどのように決まるのかがわかります。
企業の業績などに関するニュースをチェックすることで、株価の動きとの関連性が見えてくるかもしれません。
この記事を読んで株式投資に興味が湧いた方は、証券口座の開設を検討してみるといいでしょう。
証券口座は人によって合うものが異なりますので、まずは情報を集めることから始めましょう。
参考資料
LIMO編集部