プロ野球のオールスターも終わり、いよいよ後半戦がスタートしましたね。

プロ野球だけでなく、今年の後半もスタートしていると考えると、時間の流れを早く感じるものです。年金をもらうようになれば、職場での変化もなくなりさらに、時間の流れをより早く感じるようになるかもしれません。

年金をもらえるようになるまでの時間はまだまだと感じてしまう筆者ですが、「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」を調べてみたところ、65歳以上・無職単身世帯のひと月あたりの消費支出は「14万3139円」とのこと。

この金額で生活ができるかは別として、本日は「この平均支出額を厚生年金で超えられる女性がどのくらいいるのか」を確認したいと思います。

1. 年金は「国民年金・厚生年金」の2階建て

年金の受給額を確認する前に、まずは「国民年金」および「厚生年金」の仕組みについて確認しておきましょう。

日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の二種類で構成されており、「2階建て構造」などと言われています。

1階部分にあたる「国民年金」には、日本に住む20~60歳未満のすべての方が加入します。一方、2階部分にあたる「厚生年金」には、会社員や公務員などが上乗せとして加入します。

国民年金の保険料は一律なのに対し、厚生年金の保険料は報酬によって算出されます。上限はあるものの、年収が高ければ高いほど納める年金保険料も高くなる仕組みです。

そのため、現役時代の年収が高く、加入期間が長い方ほど将来受け取れる年金の受給額が増えることになります。