株式会社サイバーエージェント(4751)(以下「同社」という)が、2024年9月期第3四半期連結決算(対象期間:2022年10月1日~2023年6月30日)を発表した。
売上高は前年同期比で同額を維持したが、各段階利益は大幅な減益となった。

サイバーエージェントの営業利益

とりわけ、営業利益は第3四半期単独期間(4月~6月)の3ヶ月で比較すると、前年同期比▲86.2%と際立った数値となる。
これは収益性の高いゲーム事業が大幅減益となったことを要因とする。

直前四半期の当第2四半期単独期間(1月~3月)と比べても▲92.5%であった。
2Qに「ウマ娘」の2周年イベント等があり、大幅増の反動が3Qに来たと言える。

サイバーエージェントの経常利益および四半期純利益

【図表2】より、前年同期比では、売上高の微増に対して、売上原価の増加と販管費の増加が目立つ。営業外損益・特別損益は前年同期比で差はない。
営業利益以下の、経常利益および四半期純利益の大幅な減益は、収益性の低下(=収益性の高いゲーム事業の不振)とコスト(人件費など)削減できなかったこと、の2点が原因と言えよう。