イタリア人たちが、海や山へと向かうバカンスの季節がやってきました。街からはイタリア人の姿が消え、普段は社会問題となっている大都市の渋滞も、夏には姿を消します。

そんなときこそ、定番のローマやミラノを楽しむという方が多いかもしれませんが、イタリア旅行のリピーターならば、これまでとは違う場所に行ってみたい方もいるのではないでしょうか。

今回はイタリアの大都市から日帰りで行くことができる、穴場の観光都市5選をご紹介します。

ローマから電車で1時間!世界遺産の町「ティヴォリ」

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イタリアの首都ローマは、世界に類を見ない遺跡と同居する町です。見るものが多いローマですが、少し違う空気に触れたいなと思ったら、ティヴォリに向かってみましょう。

ローマ・テルミニ駅から電車で1時間のところにあるティヴォリは、日帰りも可能です。

ティヴォリの魅力は、世界遺産を2つも有していること。そのひとつ、16世紀の宮殿と庭園が美しいヴィッラ・デステは噴水の芸術と言われています。庭園の木陰に憩い、噴水のしぶきを浴びて、ルネサンス時代の優美を実感できます。

周辺にはおいしいレストランもありますので、ローマの郊外で1日を過ごしたい方におすすめです。

金色に輝くドゥオモが人気!崖の上に立つ「オルヴィエート」

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ローマがあるラツィオ州と隣り合うウンブリア州は、自然が美しく物価もほどほど、イタリア人にも人気のゾーンです。ウンブリア州にあるオルヴィエートは、断崖絶壁の上に立つ特異な形状で、訪れる人を魅了します。

ローマ・テルミニ駅から電車で1時間強、駅から崖の上の町までケーブルカーが出ています。町の頂上付近には金色に輝くドゥオモがあり、観光客はここを目指して坂道を登っていきます。

石畳の道には、アーティストの工房や地元産の食材を売る店が軒を連ねているため、坂道も苦にせず散策できます。

外観も内部も美しいドゥオモのほか、中世の要塞、紀元前の世界の地下街ツアー、ルネサンスの法王が作らせた避難用の地下階段など、見どころが多い町です。ローマとは異なる郷土料理やワインも絶品です。