60歳までに住宅ローンを完済する方法

William Potter/shutterstock.com

60歳までに住宅ローンを完済する方法としては、まとまった資金ができた時に繰り上げ返済を行う方法や、より金利の低い住宅ローンに借り換えるといった方法があります。

繰り上げ返済には期間短縮型と返済額軽減型の2種類がありますが、総返済額の削減効果が高いのは期間短縮型になります。

期間短縮型とは返済する金額を元本部分の返済に充てて、その分返済期間を短くするタイプの繰り上げ返済になります。

60歳までに完済するためには、利息軽減効果が高い期間短縮型の繰り上げ返済がおすすめです。

そして残りの返済額が1000万円以上ある、または残りの返済期間が10年以上ある場合には、より金利の低い住宅ローンへの借り換えを検討してみましょう。

借り換え前と借り換え後の金利差が0.5%以上ある場合には、非常に有効な方法といえます。

借り換えによって利息を軽減できれば、毎月の返済額はそのままでも返済期間を短縮することが可能です。

ただし借り換えの際には新規に借り入れした時と同じように審査があるので、その時の状況によっては審査に通らないことがあります。

さらに借り換えを行う際には諸費用が発生するので、諸費用を支払ってでもメリットがあるかどうかを事前によく確認することが大切になります。

住宅ローンを早期に完済するための物件購入時のポイント3選

ASDF_MEDIA/shutterstock.com

ここでは、住宅ローンをできるだけ早期に完済するための、物件購入時のポイントを3つ紹介します。

1. 住宅ローンは定年退職時までに完済するようにする

住宅ローンを組む際にはできるだけ毎月の返済額を減らすために、多くの人が最長である35年を返済期間として設定しています。

しかし仮に32歳の人が35年の住宅ローンを組んだ場合には、完済時には67歳になってしまいます。

すなわち、完済前には定年退職を迎えることになります。

退職後には、65歳から支給される公的年金以外には収入がなくなってしまう方が多いので、住宅ローンの借入額は退職時までに完済できるようにするのがベストといえます。

決して高額な物件を、無理して購入しないようにする必要があります。

ただし67歳で完済する予定であっても、途中で繰り上げ返済を行って退職時までに完済する方法もあるので、事前に綿密な資金計画を立てることが大切です。