建売住宅の後悔ポイント1:LDKの出入り口が一つしかなく使いにくい

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LDKは20畳の長方形になっていますが、出入り口が一つしかなく、複数人が出入りする朝などは使いにくさを感じるそうです。

LDKを長方形にするとキッチン、ダイニング、リビングが縦並びの1つの空間になるので、動線がシンプルになってデットスペースが少なくなるため、空間を有効に活用できるメリットがあります。

一方で出入り口が廊下からの1箇所しかない場合には、人の出入りが多くなると不便さを感じてしまうことがあります。

キッチンから洗面脱衣室への家事動線を確保したり、個室から直接LDKに出入りできるようにする方法がありますが、元々壁で仕切っていた部分がなくなることになるので家具のレイアウトがしにくくなったり、壁面の収納量が落ちてしまうことにもなりかねません。

また複数の場所からアクセスできるようにすると、照明器具のスイッチの位置まで良く吟味しないと使い勝手が悪くなってしまうことがあります。

建売住宅の後悔ポイント2:LDKの日当たりが悪い

こちらのご家庭ではLDKが北側にあるため日当たりが悪く、逆にトイレや風呂場が南側にあるそうです。

リビングは家族が長時間過ごすことが多い部屋なので、通常であれば日照時間が長く、一年を通して日中日差しが最も入りやすい南向き(または東向き)にするのが一般的です。

しかし北側にあえてLDKを設けるのには、夏は室温が上がり過ぎる、南側に幹線道路があるので人目が気になってカーテンを開けることができず、日当たりの良さが感じられない・・・などといった何らかの理由がある可能性があります。

北側にLDKがある家は価格も安いことが多いので、物件を購入する前に家の方位(日当たり)を良く確認しておくことが大切です。

建売住宅の後悔ポイント3:LDKへの移動が大変

1階がLDKというこちらのご家庭。階段が急のため、2階の和室を自室にしているご両親が加齢となり、LDKへの移動が大変になっているとのことです。

家族の中に高齢者がいる場合には、階段の幅を広くとったり、踏面の幅を広くして蹴上(階段の高さ)を低くしたりする必要があります。

しかし建売住宅の場合は建物の面積にそれほど余裕がないので、階段の面積を大きくとるとほかの部屋の面積を圧迫してしまうことになってしまいます。

そのため、高齢者の個室は1階部分に設けるなどの工夫が必要になります。

建売住宅の後悔ポイント4:居室の使い方が限定されてしまう

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3階の北側にある居室は、北側斜線によって天井が斜めになっているそうです。そのため、大きなタンスなどが置けず、使い方が限定されてしまっていることに不満を感じているとのことでした。

建売住宅では南側に広い空地を確保するために、できるだけ建物を北側に寄せて建てようとします。

この結果、北側斜線の影響で最上階の北側の部屋の天井が斜めになってしまう傾向があります。

しかし建築可能な範囲が広がるというメリットもあるので、建売住宅の場合には空間をより有効活用するためにはやむを得ないことといえるでしょう。