建売住宅とは土地と建物がセットで販売されている物件のことをいい、基本的な間取りや仕様、住宅設備などが売主や住宅会社などからあらかじめ決められているのが特徴です。

したがって注文住宅のように間取りや仕様をゼロから決める必要がないので、打ち合わせの手間も注文住宅ほどかからず建築費を抑えられると共に、完成後の様子を自分の目で確認してから購入できるのが最大のメリットといえます。

実際に住宅金融支援機構が2022年に発表した「フラット35利用者調査」によると、全国の注文住宅を建てた人の所要資金が3572万円、土地付き注文住宅の所要資金が4455万円になっているのに対して、建売住宅の所要資金は3605万円となっています。

すなわち土地付き注文住宅と建売住宅とでは、建売住宅の方が平均価格で850万円ほど安くなっていることがわかります。

7月の中旬を過ぎても物価上昇の波はおさまる気配がなく、予算設定にはシビアになる方も多いのではないでしょうか。

したがって価格面でのメリットに魅力を感じ、建売住宅を検討する方も少なくありません。

しかしあらかじめ間取りや仕様が決まっている分、建売住宅を購入して後悔している方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では実際に建売住宅を購入した方の体験談をもとに、後悔している点とその対策について考えてみたいと思います。

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建売住宅を購入した方が後悔しているポイントと対策

この体験談の事例は次のようになります。

  • 【購入時の年齢】 30歳代
  • 【居住地】    東京都
  • 【購入価格】   5500万円(土地代込)
  • 【間取り】    4LDK
  • 【購入した時期】 11年前

インタビューでは、間取りなどで使いにくさを感じているポイントをお聞きしました。順に見ていきましょう。