3.60歳代の生活費はいくら?
60歳代の生活費や項目別にいくら支出しているのかを確認します。
2023年2月7日に、総務省は「家計調査(家計収支編)」において、60歳代の生活費を発表しました。
その結果、60歳代の消費支出は25万7876円となっています。
支出項目に分けると、以下の通りになりました。
消費支出が25万円なので、厚生年金ではおよそ10万円、国民年金ではおよそ20万円が不足しています(ただし総世帯の支出額なので、二人以上世帯も含まれます)。
老後の生活資金は最低でも25万円程度がかかると想定すれば、公的年金だけに頼るのはリスクが高いです。
資産運用や、家計簿の整理を通して、老後のために回せる資金を増やしておく必要があるといえるでしょう。
4.「はたらくシニア」の実態は生活に余裕がないから?
60歳代でも仕事に就くのは、仕事で得られる刺激や新たな能力やスキルの開発が行えるといった面でメリットがあるでしょう。
こうした自己実現を叶えるための仕事をしている人がいる一方で、生活に必要な資金を得るために「働かざるをえない」人もいると考えられます。
今後の就業率がどのように推移していくのか、引き続き注目していきましょう。
参考資料
川辺 拓也