株式市場の振り返り-日経平均株価は16連騰、歴代最長記録を更新中
2017年10月24日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,805円(+108円、+0.5%) 16日続伸
- TOPIX 1,756.9(+11.6、+0.7%) 12日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,097.9(▲0.5、▲0.1%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,510、値下がり銘柄数:440、変わらず:82
- 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:219、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は15億7,156万株、売買代金は2兆5,393億円(概算)となり、いずれも前日より微減となりました。特段大きいニュースはなかったものの、衆議院選挙の結果を受けた買い安心が強く、売買代金は2兆5,000億円超を維持しています。
そのような中、日経平均株価は前人未到の連騰記録を続け、ついに16日続伸となりました。寄り付き後に一時▲50円安になるなど、利益確定売りに押される場面が見られ、その後も前日終値を挟んだ攻防が続きました。
しかし、16連騰の達成が微妙になった後場の半ばから突然の大幅上昇に転じ、最後は久しぶりの高値引け(年初来高値を更新)となっています。
ちなみに、終値が21,800円台に乗せたのは、1996年7月11日(21,892円)以来となりました。
なお、TOPIXも同じように高値引けとなり、年初来高値を更新しています。また、TOPIXも12日続伸となりました。
ご参考までに、日経平均株価の歴代連騰記録は以下のようになっています。
- 第1位:16日(2017年10月2日~10月24日)
- 第2位:14日(1960年12月21日~1961年1月11日)
- 第3位:13日(1988年2月10日~2月27日)
- 第4位:12日(2015年5月15日~6月1日、他2回)
東証マザーズ総合指数は小幅反落、売買代金は9日連続の1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は5,319万株、売買代金は936億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。売買代金は9日連続で1,000億円を下回るなど、相変わらず盛り上がりに欠けた商いとなりましたが、徐々に個人投資家の資金流入が復活している感もあります。
なお、総合指数は小幅下落となりましたが、大引け直前には1,100ポイント回復まであと一歩と迫る場面も見られました。今後は注目度が低下する中で、再び個人投資家の資金流入が持続するかが焦点となりそうです。
ソフトバンクGが年初来高値を更新、信越化学工業は6日ぶりに小幅反落
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり年初来高値を更新し、東京エレクトロン(8035)やダイキン工業(6367)も高値を付けました。
また、スズキ(7269)やSUBARU(7270)が大幅上昇し、トヨタ自動車(7203)も堅調に推移するなど、自動車株が総じて買われています。その他では、日立建機(6305)やキーエンス(6861)が高値更新となったのが目を引きました。
一方、ファナック(6954)が大きく値を下げ、信越化学工業(4063)は6日ぶりに小幅反落となりました。
また、前日に決算発表を行った安川電機(6506)が一時▲5%超安となる急落となり、終値も大幅安で引けています。その他では、花王(4452)や資生堂(4911)などトイレタリー株が下落しました。
新興市場では、3日連続ストップ高のウォンテッドリー(3991)が値を飛ばしてストップ高寸前まで上昇しましたが、その後は売られて4日連続はなりませんでした。しかし、それでも終値は約+14%高の爆騰でした。
一方、窪田製薬ホールディングス(4596)が冴えない値動きで年初来安値を更新しています。
青山 諭志