【住宅ローン】繰り上げ返済の最適なタイミングとは?
繰り上げ返済を行う場合には十分な預貯金を確保した上で、予期せぬ事態が発生しても資金不足に陥ることがないよう無理のない範囲で行うことが大切です。
したがって子供の就職先が決まっていない場合や、転職などを控えている時期、勤務先の会社の業績が不振な時などは避けた方が良いでしょう。
またすでに借り換えをしていることによって住宅ローンの金利が低い場合には、繰り上げ返済をしても節約効果は低くなります。
繰り上げ返済を行うことによるリスクを考えると、現在の手持ち資金を運用する選択肢も検討してみることをおすすめします。
そして中には繰り上げ返済による利息の軽減効果よりも、住宅ローン控除により軽減できる税金の額の方が大きくなる場合もあります。
その場合には住宅ローン控除期間が終了するまで資金を貯めておいて、期間終了後に繰り上げ返済を実施する方法が考えられます。
ポイントとなるのは住宅ローン控除で軽減できる税金の額ですが、これは年末のローン残高のほかに所得や扶養控除などの条件を加味して決定されるので、人によって異なります。
また多くの金融機関のホームページには繰り上げ返済のシミュレーションが掲載されているので、一度利用してみると良いでしょう。
繰り上げ返済でどのくらいお得になるのかを確認することができます。
住宅ローンのまとめ
住宅ローンの繰り上げ返済は利息の総支払額を減らすことができる一方で、デメリットも少なくありません。
したがって繰り上げ返済を実施する際にはライフプランをしっかりと立てて、今後必要になる資金を手元に残しておくと共に、急な出費にも対応できるように余裕を持って返済することが大切です。
参考資料
亀田 融