2024年から、新NISAが開始予定です。新NISAは、現行の一般NISAとつみたてNISAがさらにパワーアップした使いやすい制度となっています。

そんな新NISAの「成長投資枠」で購入できる投資信託が、一般社団法人投資信託協会より2023年6月21日に公表されました。

そこで本記事では、新NISAの成長投資枠で購入できる商品について解説します。

つみたて投資枠との違いや活用法も解説するので、新NISAでの資産運用を検討している人は参考にしてみてください。

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新NISAとは?つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能に

2024年開始予定の新NISAは、現行のつみたてNISAが「つみたて投資枠」に、一般NISAが「成長投資枠」に名前を変えて併用が可能になります。

今まではつみたてNISAと一般NISAのいずれかを選択する必要がありましたが、2024年からは口座開設時にどちらの口座を開くかで迷う必要がありません。

出所:金融庁「新しいNISA」

投資可能な金額は、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円です。合計で年間360万円が投資ができ、生涯でも1800万円(取得時の価格。うち成長投資枠は1200万円)まで投資商品を非課税で運用できます。

非課税期間も無期限のため、老後資産の形成など長期的な運用が可能です。

【新NISA】つみたて投資枠と成長投資枠の違い

つみたて投資枠では、毎月一定額を積み立てる積立投資をおこないます。

つみたて投資枠と成長投資枠では、投資できる商品が異なります。つみたて投資枠で購入可能な商品は、現状のつみたてNISAと同様に「金融庁が選定した安全性の高い投資信託」のみです。

つみたてNISAで購入できる投資信託は、2023年7月7日時点でインデックス投資信託が202本、アクティブ運用投資信託等が30本、上場株式投資信託(ETF)が8本となっています。

一方で、成長投資枠では一般NISAと同様に投資信託にくわえて国内株式や投資信託、REITなどのさまざまな投資商品の購入が可能です。

ただし、新NISAでは、購入できる投資信託に一定の制限を設けることが決まりました。今まで一般NISAで購入ができた投資信託から、以下の要件のいずれかに合致する投資信託やREITを除外されます。

■新NISA「成長投資枠」で除外される内容

  • 信託期間が20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託
  • デリバティブ取引を用いた投資信託等

成長投資枠においても、初心者に向いているような投資信託のみに投資対象が絞られる予定です。