3. 50歳代世帯が老後に向けてやるべきおすすめ習慣3選
普段の生活や習慣を矯正することは簡単ではありません。ここでは比較的簡単にできるお金に関するおすすめの習慣をご紹介します。
3.1 50歳代世帯が老後に向けてやるべき習慣1.生活の収支の管理・把握をしよう
「収入が増えたはずなのになぜかお金が貯まらない」と思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「何にお金を使ったのか把握していない」もしくは「何にお金を使ったのか把握できてない」…収支状況が把握できないために、なかなか貯まらないという状況になります。
収支状況を把握するためには、まずは「お金の動きの見える化」から。
最近では、スマホで管理ができる家計簿アプリやレシート管理のアプリなど便利なツールが沢山あるので、利用してみるといいでしょう。
3.2 50歳代世帯が老後に向けてやるべき習慣2.お金を貯める目的を考えよう
目的や目標を決めることは何事においても重要ですが、資産形成においても重要なポイントの一つとして、お金を貯める目的と目標を明確にしていくことです。
「いつまでにいくら貯める」といった具体的な貯蓄の目的を持つことで、ゴールに向けた計画を立てることもできます。
60歳以降も働くことができる可能性があるとはいえ、50歳代は老後資金を貯めるラストスパートの期間と考える人も多いのではないでしょうか。
60歳以降も働くことができたとしても60歳以降の年収は下がるケースも多く、貯蓄に回せるお金も少なくなる可能性は高いです。
一般的な年金受給開始年齢は65歳からですから、まずは65歳を目標にするといいでしょう。
老後をシミュレーションし、「年いくら」「月いくら」貯めるのか、明確な目標を定めましょう。
3.3 50歳代世帯が老後に向けてやるべき習慣3.先取り貯蓄をしていきましょう
貯蓄をする方法として、収入と支出をメインに毎月残ったお金を貯蓄に回すと考えられている方も少なくはないのではないでしょうか。しかし、計画的な貯蓄ができている人は先取り貯蓄をされている方が多く感じます。
「先取り貯蓄」とは「収入-支出=貯蓄」でなく、「収入-貯蓄=支出」というように、まずは貯蓄をしてから残ったお金で生活することです。
【主な先取り貯蓄や自動積立貯蓄の種類】
- 財形貯蓄
- 自動積立定期預金
- つみたてNISA
- iDeCo
- 個人年金保険 など
預貯金だけでなく、つみたてNISAやiDeCoのような積立投資のように資産運用でおこなうことも可能です。
このような自動的にお金が貯まるシステムを活用することで、使えるお金が制限され、必然的に貯蓄できるようになります。毎月口座引落されるため、計画的かつ確実にお金を貯めることができます。なので、貯蓄が苦手な方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
少子高齢化が進む今、年金水準は将来的に下がる可能性が高いと言えるでしょう。一方で、インフレによる物価上昇も懸念されるため、ゆとりのある老後の資金計画を立てていきたいですね。
また、長期運用が可能なのであれば、預金貯蓄以外に増やす方法の一つとして、「資産運用」を取り入れることも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
資産運用は元本保証がないものがほとんどで変動リスクは伴います。しかし、長期・積立・分散の投資の基本を守ることでリスクを抑えた運用も可能です。まずは、自分に合った方法について情報収集をしてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
4. 自分に合った資産形成を
50歳代で「すでに貯蓄2000万円越え」の世帯は全体の18%。逆に全体の約80%が「老後2000万円問題」という一つの基準を満たしていないことがわかりました。
基準を満たしていないことはただの結果であり、この結果からどう考えるかが非常に重要なのではないでしょうか。
ご自身のお金事情についてまずは現状を把握し、目的や目標を少し考えてみてもいいのではないでしょうか。
漠然と考えるよりも、将来に対しての不安や悩みが解決するかもしれません。
まずはご自身で行動してみてはいかがでしょう。
参考資料
- 株式会社 ロイヤリティ マーケティング「第58回Ponta消費意識調査」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果|知るぽると」
- みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社「2023年夏季ボーナス予測」
奥田 楓也