2.2 個人年金保険のデメリット

一方、個人年金保険のデメリットについても2つほどピックアップしてみました。

  • 預貯金のように簡単に引き出せない
  • 受け取るタイミングによって元本割れの可能性も

個人保険年金もiDeCoと同様に、始めてしまうと預貯金のように簡単に引き出しができません。

大きな資金が必要になる時期を押さえておくなど、事前の資金計画が必要です。

また、有期年金や終身年金では、被保険者が亡くなった時点で年金の支払いは停止します。

早く亡くなった場合、払い込んだ保険料よりも、受け取る保険料が少なくなる可能性があることも理解しておきましょう。

2.3 個人年金保険の節税メリット

個人年金控除でどの程度節税できるかは、年間の保険料支払額や、所得によって決まります。

iDeCoのように掛け金全額の控除ではありません。

現行の保険料控除の概要を一覧表にまとめてみました。

出所:国税庁の調査データをもとに筆者作成

余裕があれば、iDeCoと合わせて個人年金保険でも節税をしつつ、資産を積み上げていきたいところです。

3. 公的年金のサポートとなるiDeCoや個人年金保険

公的年金を軸とした老後の生活設計が難しくなる将来、心強いサポートとなるのはiDeCoや個人年金保険です。

特にiDeCoは掛け金が全額控除対象となり、運用収益に対する課税もありません。

国民年金のみ加入している人はもちろんのこと、厚生年金に加入している人にとっても、検討したい制度です。

個人年金保険は、商品ごとに受け取り期間や運用リスクの違いがあります。

いずれも、簡単に途中解約ができませんので、利用の際は事前の計画をしっかりと立てておきましょう。

参考資料

LIMO編集部