片働きで年収1000万円の手取り
では、夫の年収が1000万円で妻の年収はなしで手取り額を計算してみましょう。
先ほどの例と同じく、住宅ローン控除や生命保険料控除、医療費控除は含めません。
独身の場合と違うのは「配偶者控除(38万円)」と「扶養控除(38万円)」が、所得控除に加えられる点です。
先ほどの計算と同じように、課税所得を計算しましょう。
- 年収-給与所得控除-所得控除=課税所得
- 1000万円-195万円-216万円=589万円(所得税)
- 1000万円-195万円-206万円=599万円(住民税)
課税所得に応じた税率と控除額を差し引いて、所得税と住民税を計算します。
- 589万円×20%-42万7500円=75万500円(所得税)
- 599万円×10%=59万9000円(住民税)
- 5000円(住民税の均等割)
年収から社会保険料と所得税、住民税(上記で求めた所得割と均等割5000円)を引くと734万5500円となり、年収の約74%が手取りとなりました。
配偶者の有無で、所得税と住民税の負担が10万4000円異なります。
では、共働きの負担割合も確認してみましょう。