資産運用に興味を持ったのであれば、まずは「株」と「投資信託」の違いを知ることが第一歩となります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを知ることで、自分が「株」と「投資信託」のどちらを運用すべきかを知りましょう。

今回は株と投資信託の違いを徹底解説します。

この記事を読んでわかること

  •  株の特徴とメリット・デメリット
  •  投資信託の特徴とメリット・デメリット
  •  株と投資信託の違い

投資信託とは

投資信託とは、プロ(運用会社)に資金運用をおまかせできる金融商品です。

運用会社は投資家から集まったお金を元手に、さまざまな資産に分散投資を行い、得られた利益を投資家に還元します。

出所:MeChoice編集部

2023年6月時点における商品数は約6000種類にのぼり、商品ごとに投資方針や主要な投資先が異なります。

投資信託の運用を通じて期待できる利益は以下の2種類です。

  1. 譲渡益
  2. 分配金

譲渡益とは、保有している投資信託を、購入時よりも高い状態で解約(売却)した時に得られる売買差益のことです。

また、運用会社が運用の結果得られた利益を投資家に還元することを分配と言います。

投資信託はプロに資金の運用をまかせる代わりに以下の手数料を負担しなければなりません。

  • 購入時手数料(購入時にかかる手数料)
  • 信託報酬(信託財産[運用している資金]に対して年率◯%の形で発生するランニングコスト)
  • 信託財産留保額(解約時にかかる手数料)

なお、最近は購入時手数料と信託財産留保額が無料という投資信託も多く、実質的なコストは信託報酬のみという商品も珍しくありません。

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株とは

株とは企業が資金調達のために発行する有価証券です。

投資家は株の購入を通じてその会社のオーナーとなります。

株式投資では以下3種類の利益を期待できます。

  1. 売買差益
  2. 配当金
  3. 株主優待

売買差益とは株が購入時よりも高くなっている時に売却することで得られる利益です。

また、企業が決算などのタイミングで投資家に分配する利益を配当金と言います。

株主優待は企業が株主に対してモノやサービスをプレゼントする制度です。

株取引にかかる手数料は売買時の取引手数料のみです。

SBI証券などでは、1日100万円までの国内株取引手数料を無料としており、コストを0円におさえた株取引も可能となっています。

なお、国内株取引は100株単位での購入が原則です。

そのため初期投資額として「株価×100円」の資金が必要となります。

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投資信託のメリット

投資信託のメリットは以下の通りです。

  1. 資金運用をプロにまかせられるので忙しい人でも取り組みやすい
  2. 月100円など少額からスタートできる
  3. 分散投資によるリスクをおさえた運用が期待できる

1. 資金運用をプロにまかせられるので忙しい人でも取り組みやすい

投資信託の最大の魅力はなんといってもプロに投資運用をまかせられる点です。

投資にはさまざまな知識やテクニックが必要となりますし、日々の情報収集も欠かせません。

また、株式投資の場合は毎日株価をチェックし、最適なタイミングを見極めて売買する手間も発生します。

しかし、投資信託なら運用をプロにまかせられるため、基本はほったらかしでOK。

忙しい社会人や主婦(主夫)の方でも取り組みやすいでしょう。

2. 月100円など少額からスタートできる

投資信託は100円などごく少額からでもスタートできます。

例えば、SBI証券で投資信託を積立購入する場合は月100円からの設定が可能です。

なお、積立投資とは一定の金額と間隔で同一の金融商品を買い付けていく購入スタイルです。銀行口座による引き落としやカード決済にすることで毎回の購入処理を自動化できます。

3. 分散投資によるリスクをおさえた運用が期待できる

投資の重要なテクニックの1つに分散投資があげられます。

分散投資とは多様な資産(株や債券など)や地域(米国、新興国など)に投資することでリスクを分散する投資手法のことです。

例えば、ある投資先の国の株式相場が急落した場合でも、別の国や地域に分散投資している場合はそのショックを軽減することができるでしょう。

また、株と債券は一般的に逆の値動きを示すため、両方に投資することで値動きを安定したものにする効果が期待できます。

出所:MeChoice編集部

分散投資には高度な知識が必要となりますが、投資信託であればプロに運用を任せられるためその点の心配は不要です。

投資初心者でもすぐにリスク分散の効いた資産運用をスタートできます。

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投資信託のデメリット

投資信託のデメリットは、運用期間中毎日手数料がかかることです。

投資信託は商品ごとに年率◯%の形で信託報酬率が定められています。

発生したコストは投資家の信託財産(運用している資金のこと)からまかなわれることになります。

例えば、Aさんが信託報酬率0.2%の投資信託を100万円分購入したとしましょう。

この場合、運用中の100万円に対して年率0.2%の計算でコストが発生します。

発生したコストは運用中の100万円から定期的に差し引かれるのが一般的です。

株式投資のメリット

株式投資のメリットは以下の通りです。

  • 好きな企業に投資できる
  • 運用にかかるコストを無料にすることもできる

株式投資の最大の魅力は自分の好きな企業に好きなだけ投資できることにあります。

また、コスト面では手数料が売買時にしかかからないことも株式投資のメリットです。

なお、SBI証券などでは、1日100万円までの国内株取引手数料を無料としており、コストを0円におさえた株取引も可能となっています。

株式投資のデメリット

一方で株式投資には以下のデメリットがあります。

  • 初期投資額としてある程度まとまったお金が必要
  • ハイリスク・ハイリターンな運用になりがち

国内株式は原則100株単位で購入する必要があるため「株価×100円」の資金を用意しなければいけません。

初期投資額としては最低10万円以上は必要となります。

また、少数の銘柄に集中投資することによって、極めてハイリスクな運用に陥ってしまうこともありえます。

分散投資の知識がない方や複数の銘柄に投資するだけの余剰資金がまだない方は株式投資を見送るべきと言えるでしょう。

米国株なら1株から購入できる

なお、米国株は1株から購入できます。

国内株式と比べると、比較的少額から始められるケースが多いでしょう。

単元未満株なら1株からの購入も可能

証券会社によっては単元未満株を提供しているところもあります。

これは条件を満たした一定の銘柄を1株から購入できるサービスです。

しかし、手数料が割高である点やリアルタイム注文ができないなど、100株単位の取引に比べて不利な点が多数あります。

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株と投資信託の違い一覧表

ここまでの内容をまとめておきましょう。

以下は株と投資信託の違いを表にまとめたものです。

結論から言えば、投資初心者であれば投資信託がおすすめです。

株式投資は高度な知識を身につけた上で、ある程度まとまった資金のある人が取り組むと良いでしょう。

株と投資信託の運用におすすめの証券会社2選

株や投資信託の運用には金融機関の証券口座が必要です。

ここではMeChoice編集部が厳選したおすすめの証券会社を紹介するので、証券口座用の金融機関選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

  1. SBI証券
  2. 楽天証券

※各見出しの証券会社名の隣にある★マークはおすすめ度を表しています。参考にしてください。

1. SBI証券【★★★★★】

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

取扱商品ラインナップが豊富で手数料が低い

IPO実績

117銘柄(2022年実績)

外国株

9カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・ロシア・韓国・ベトナム)

口座開設日数

最短翌営業日 

投資信託の本数

2648本

つみたてNISA対応本数

195本

SBI証券は、2023年中に国内株の手数料無料化を目指しており、コスト意識が高い人であれば注目必須の証券会社です。

国内株はもちろん、米国株をはじめ世界9カ国の銘柄に投資できます。米国株の取扱銘柄数は5600銘柄超で主要ネット証券最高水準(2023年1月30日時点)。

国内株は0円から取引可能であり、IPO取り扱い銘柄数も主要ネット証券の中ではダントツの実績を誇っています(主要ネット証券とはSBI・楽天・松井・マネックス・auカブコムの5社)。

また、投資信託のサービスも充実しており、保有額の最大0.25%がPontaポイントやTポイントとして還元されるほか、投資信託の購入には「Tポイント」「Pontaポイント」を1ポイント1円として利用できるので、少額から投資したい方にも最適です。

投資信託の購入に三井住友カードを利用すれば、最大5%のポイント還元が受けられ、たまったVポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換やキャッシュバックサービスにも使えます。

おすすめポイント

  • 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
  • 投資信託の保有でTポイントやdポイントがたまる
  • 三井住友カードの投信クレカ積立で最大5.0%のVポイントがたまる
  • IPO引受社数NO.1(2022年3月通期)
  • 充実の米国株&投資信託ラインナップ
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2. 楽天証券【★★★★】

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

・口座開設数が業界トップクラス

・手数料が安く取扱商品が豊富

IPO実績

65銘柄(2022年実績)

外国株

6カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)

口座開設日数

最短翌営業日 

投資信託の本数

2630本

つみたてNISA対応本数

192本

楽天証券は900万口座の開設実績を誇る日本屈指の証券会社です。

楽天カードを使って投信積立を行うと、ポイント還元率最大1%で楽天ポイントが貯まるほか、投資信託の購入にも楽天ポイントを利用できます。

そのため普段から楽天ポイントを貯めている方におすすめのネット証券会社です。

また、楽天証券と楽天銀行を連携するマネーブリッジを利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になるのも魅力的。株の購入時には、証券口座の不足分が楽天銀行の普通預金残高から自動入金される自動入出金(スイープ)サービスも便利です。

おすすめポイント

  • 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
  • 投資信託の保有で楽天ポイントがたまる
  • 楽天カードで投資信託を購入すると楽天ポイントがたまる
  • 充実のつみたてNISAラインナップ
  • 楽天銀行との連携で普通預金金利が0.1%にアップ
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参考資料

まとめ

  •  株は自分で投資する企業を選びたい方におすすめ
  •  
  •  株の場合は取引時にしか手数料がかからないが、投資信託は保有期間中毎日コストが発生する
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MeChoice編集部